大阪市内6会場で7月25日～8月2日、9カ国が参加し演劇やワークショップなど30以上のプログラムを実施する「国際児童青少年演劇フェスティバル大阪2009」が開催される。

　期間中、ドイツやイタリア、インドネシアなど20作品の演劇の上演を予定。キッズプラザ大阪（大阪市北区扇町2）では、クロアチアの劇団「シアターマラシーナ」と、関西を拠点に海外でも活動する児童劇団「ゲキダンキオ」のプログラムを予定している。

　シアターマラシーナ「あなたは誰？」（対象年齢＝3歳以上）は、「他の子と自分の違いを認め、許容することの必要性」がテーマで、言葉がほとんどないパフォーマンス的な作品。ゲキダンキオ「きつね」（対象年齢＝4歳以上）は、新美南吉の童話「狐」「手袋を買いに」「ごん狐」を一つにした同劇団オリジナルの民話劇で、子どもの優しい感性を1匹のキツネの視点から描いた作品。いずれも「小さい子どもでも『見て分かる』『飽きさせない工夫』が施されている」（同実行委員会広報担当者）。

　大阪で2007年から始まった同フェスについて、プロデューサー兼芸術監督の中立公平さんは「シンプルで力強いメッセージを持った作品ばかりで、子どもたちはもちろん大人が見ても面白い作品。家族で感動を共有し、一つの作品について語り合ってほしい」と話す。

　上演日時は、「あなたは誰？」＝7月31日11時30分～･14時～、「きつね」＝8月1日11時30分～･14時～（翌2日に大阪市立旭区民センターでも上演）。

　チケットは、各作品の対象年齢～中学生＝1,000円（当日1,500円）、高校生以上＝1,500円（当日2,000円）。問い合わせは同事務局（TEL 06-6624-4900）まで。