銭湯「延命湯」をリノベーションした男性専用温浴施設「しずのゆ 福島」(大阪市福島区福島5)が8月23日、大阪・福島駅近くにオープンする。運営はyue(東京都)。
温浴施設のプロデュースや銭湯の事業継承などを手がける同社。1983(昭和58)年にオープンした「延命湯」は建築家・竹原義二さんが設計し、1983年の建築コンクール「渡辺節賞」を受賞している。地元住民に広く利用されていたが、昨年4月、オーナーの高齢化などで閉店。SNSで知ったyue社長の大澤秀征さんが継承した。店舗面積は約270平方メートル。
一部内装はリノベーションしたが、コンクリート造の銭湯は、外装や骨組み、脱衣所と浴場を隔てるガラス窓など内装の一部を残し、「延命湯」の雰囲気をとどめる。もともと男女に分かれていた脱衣所と浴場はそれぞれ一つにまとめた。浴場は、オートロウリュ設備を備え壁面をタイル張りしたサウナ室や浴槽の底から細かい泡が噴出される水風呂、横たわれるタイル張りの台などを新設。洗い場や曲線が特徴の浴槽は、形はそのままに、タイルは青や白、黄色にした。受付奥のスペースには、生ビールやオリジナルドリンクなどを提供するバーカウンターを設ける。
「竹原さんにも会い、設計当時にどんな思いで造ったかを聞いた上で、もともとの特徴や様式美を尊重しながらリノベーションした。開放感と清潔感を特に大事にした」と大澤さん。店長の下山貫太さんは「疲れた時にも、家に帰る感覚で気軽に通ってもらえれば」と話す。「アーティストを招いたイベントなどを行う」とも。
営業時間は13時~翌2時(土曜・日曜・祝日は9時から)。入館料は1,480円(24時以降の退館は500円増し)。イベントなどの最新情報は、公式インスタグラムで確認できる。