大阪市役所玄関前で12月1日、「中之島発、光が文化になる季節」をテーマにした「OSAKA光のルネサンス2008」の点灯式が行われた。同イベントは、中之島一帯にイルミネーションを施すほか光をテーマにさまざまな関連イベントを行うもので、2003年から開催。昨年は約115万人を動員した。

大阪市庁舎前の「ザ・ワールドリンキングツリー2008」

　大阪市庁舎前には、ノルウェーから世界の都市へ「愛と平和と友好のシンボル」として贈られる、高さ約13メートルのツリーを設置。大阪市庁舎前に設置するのは7年目で、サンタクロースの故郷として有名なフロン市ドローバックから誘致したメーンのツリーの周囲にミニツリーをイルミネーションで結び、世界中の街との「愛と平和と友好」のリンキングを表現した「ワールドリンキング・デザイン」が施されている。

　まだ薄暗い17時ごろから大阪府警察音楽隊がウエルカム・ミュージックを演奏。数曲を演奏する間に日は暮れ、17時25分から平松邦夫大阪市長やフロン市長らが出席し、式典が行われた。平松市長は同イベントが「大阪の美しい都市景観を楽しんでもらうプラン」の一環だと説明し、「ノルウェーと大阪の友好が深まりますよう」とあいさつ。その後、フロン市長は「今年のツリーは心優しい女性の家の庭にあったもの」だと話し、「皆さまの心に温もりと明るさをもたらしてくれることを願います」と続けた。

　その後、出席者によるカウントダウンが行われ、市庁舎前のツリーと市庁舎南側の「中之島イルミネーションストリート」が同時に点灯し、カメラや携帯電話で撮影する姿が多く見られた。今年は同時期に、堂島川の中之島ガーデンブリッジ～鉾流橋間の600メートルにわたる区間で、阪神高速橋脚をLEDでライトアップする演出も行われている。

　メーンパフォーマンスは今月13日から開催。大阪府立中之島図書館の正面入口をスクリーンに、作品を映し出す恒例の「ウォールタペストリー」や、中之島公園内のイルミネーショントピアリーなどに加え、今年は中之島西部の大阪市立科学館周辺にもエリアを広げ、鳥取市「砂の美術館」から特別出展する砂の彫刻や、京阪中之島線中之島駅イルミネーションコンコースなど多くの企画を用意する。

　点灯時間は17時～22時。今月25日まで。