神戸芸術工科大学学生がライブでウインドー制作-阪急うめだ本店

5号ウインドーでチェックをしながら作業を進める学生たち

5号ウインドーでチェックをしながら作業を進める学生たち

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 阪急百貨店うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)1階のシースルーウインドーで7月22日より、神戸芸術工科大学の学生が営業時間中にウインドーを制作するライブイベントが行われている。

6号ウインドー制作の様子

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 2005年からスタートした南側の建て替え工事が終了し、9月3日にI期棟オープンを迎える同店。その後は現在営業している建物を建て替えるため、「生まれ変わりの売りつくし」と題して8月末まで全館セールを開催している。

 シースルーウインドーではこのセールのプロモーションとして5月27日より、「生まれ変わりと未来への希望」の象徴としての「ロボット」と、「セール」をイメージする「赤の段ボール」で制作したディスプレーを展開してきた。その第2弾として今回の学生によるウインドー制作が企画された。ウインドーサイズは1面あたり、幅約5メートル、高さ約3メートル、奥行き約1メートル。

 ディスプレーは、「ロボット」と「赤の段ボール」をテーマに同学内で課題を出し、その中から選ばれた10作品が同店に提出され2作品が採用された。5号ウインドーは、多数の段ボールの四角い枠とさまざまな顔を組み合わせたもので、見る場所により枠の奥に違う背景が見える仕掛けのもの。段ボールの枠組みに厚みをもたせることで、光が追いかけてくるような錯覚を起こす視覚効果にも期待する。

 デザインを担当した同大学大学院総合デザイン専攻の加藤彗さんは「一度見て終わりではなく、『見た人それぞれがさまざまな発見ができる』をテーマに、枠内に小さな植物を飾るなど発見する喜びを感じてもらえる仕掛けを施している。小さな仕掛けは『自分だけが発見したのでは』と口コミやウインドー前での撮影につながるのでは」と話す。実際の作業は搬入出などすべてが初めてのことで、「想像していないところで苦労した」とも。

 同店では、2週間に1度のペースでウインドーを変更してきたが、「全く白紙の状態で制作をお願いするのは今回が初めて」(同社広報担当者)。もう1面の6号ウインドーは、スーパーモデルをイメージした、段ボールのロボット3体を用いたスタイリッシュなデザインになるという。

 ウインドーは23日の夕方ごろに完成予定で、8月4日まで展示を行う。

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