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「うめきた2期」の安藤忠雄さん設計監修の施設、名称は「VS.」に

スタジオA(左)とカフェ(右)の完成イメージ(提供=グラングリーン大阪開発事業者)

スタジオA(左)とカフェ(右)の完成イメージ(提供=グラングリーン大阪開発事業者)

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 JR大阪駅北側「うめきた2期(グラングリーン大阪)」(大阪市北区大深町)内に開業する新施設「VS.(ヴイエス)」の概要が10月23日、明らかになった。

記者発表会に登壇した安藤忠雄さん(右から2人目)、野村卓也さん(右)など「VS.」の関係者ら

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 「VS.」は、来年9月、「グラングリーン大阪」の中核機能施設「JAM BASE」の主要施設として、うめきた公園内に開業する展示・交流拠点。運営はトータルメディア開発研究所(東京都千代田区)と野村卓也事務所(大阪市北区)。設計・監理を日建設計(東京都千代田区)、設計監修を安藤忠雄建築研究所(大阪市北区)が手がける。「ネクストイノベーションミュージアム」を仮称としてきたが、正式名称を「VS.」に決定した。企画展を開催するほか、クリエーターの交流促進を図る。名称には、「ビジョンを実現するステーション」や「対比」といった意味を込めた。

 施設はA、B、Cの3つのスタジオとホワイエで構成し、合計面積は約1400平方メートル。周辺は公園になることから景観を考え、施設の大部分を地下に配置する。施設の象徴となるで高さ15メートルの天井を備えるスタジオAは、映像の投影や大型の作品を展示できるようにする。スタジオBには中展示室を2つ、スタジオCには小展示室を4つ、それぞれ設ける。各スタジオをつなぐ「ホワイエ」では、イベントの開催を予定するほか、利用者が飲食しながら交流できる機会などを提供する。1階には、オーガニックコーヒーを用意し有田産のみかんから作るワインも提供予定だというカフェ「Lohe(ローエ)」を併設する。

 「経験したことのない体験をして、新しい視点を見つけてもらいたい。『新しい文化装置』として、最終的には日本文化と世界の交差点にできれば」と野村卓也事務所の野村卓也社長。安藤忠雄建築研究所の安藤忠雄さんは「人々が集まると新しいものができる。国際的に見てもインパクトのある施設になりそう」と話す。

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