「『光と水のハーモニー』中之島発、光が文化になる季節」をテーマにした光のエンターテインメント「OSAKA光のルネサンス2007」の点灯式が12月1日、大阪市役所正面玄関前で行われた。同イベントは「大阪の中心・中之島に息づく歴史・時代性・自然を生かした光の祭典」として2003年から行われているもので、昨年は約90万人を動員した。

　大阪市庁舎前には、ノルウェーが1947年から世界の主要都市に「愛と平和と友好のシンボル」として贈っている高さ約13メートルのツリー「THE WORLD LINKING TREE2007」を設置。「サンタクロースの故郷として有名なフロン市ドローバックから誘致したメーンのツリーの周囲にイルミネーションで結ばれたミニツリーは、世界の街との「愛と平和と友好のリンキングを意味している」（同実行委員会）という。日本では同所だけで見られるもので、大阪市としては今年が6年目。ロンドン、ベルリン、ワシントンDCと大阪だけがノルウェー政府公認のツリーとして認定されている。

　点灯式典は17時30分から始まった。大阪市長、フロン市長らのあいさつの後、ノルウェー語で「3、2、1」を意味する「トレー、ツー、エン」のカウントダウンでツリーが点灯し、同時に大阪市庁舎南側に位置する「中之島イルミネーションストリート」、東洋陶磁美術館前広場のモニュメント、淀屋橋がライトアップされた。ライトアップは今月25日まで。

　15日からはメーンパフォーマンスが開催される。「中之島イルミネーションストリート」では、約20万球のイルミネーションが音楽に合わせて点灯するショーが行われ、大阪府立中之島図書館では、建物の壁に映像と音楽と光を映し出す幻想的なショー「ウォールタペストリー」を上映。そのほか、市庁舎南側のリバーサイドパークには、動物をかたどったイルミネーショントピアリーが登場し、中之島公園内バラの広場では光のタワーがそびえ、クリスマスグッズを手作りするワークショップやナイトバザールを開催。ほかにも、堂島川、土佐堀川からイルミネーションを楽しめる「イルミネーションクルーズ」が複数運航される。

　22日～24日の3日間は「光の館3DAYS in中央公会堂」として、加古隆さんのクリスマスコンサートや、吉本興業の芸人たちによる爆笑ステージ、大阪芸術大学喜多俊之教授のプロジェクトで和紙を使った光のオブジェでの演出を同大生が披露するなど、今年からの新企画も多数登場する。

　点灯時間は17時～22時。

OSAKA光のルネサンス