企画展「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。-森村泰昌・ヤノベケンジ・やなぎみわ-」が現在、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)5階展示室で開催されている。
発起人で現代美術家の森村泰昌さんが、親交のあるヤノベケンジさんとやなぎみわさんに声をかけ実現した同展。ともに関西出身の3人は、国際的に活動しながら現在も関西に拠点を置く。同展担当学芸員の大下裕司さんは「学芸員が展覧会を企画することが多いが、今回は森村さんの提案から始まった。2024年3月から毎月1回、3人の作家と集まってミーティングを重ね、展示内容を検討した」と話す。
入り口には、3人で共同制作し、それぞれの旗印を掲げたオレンジ色のスポーツカーの立体作品を飾る。会場は5部屋の展示室で構成する。「room1」は、ヤノベさんの代表作シリーズ「SHIP’S CAT」「サン・チャイルド」など大型作品が並ぶ。「room2」は、森村さんが通天閣や釜ヶ崎など大阪の8カ所で撮影したセルフポートレートを映画看板の絵師とコラボレーションして描き下ろした絵画作品を展示する。「room3」は、やなぎさんが手がける舞台の映像や10年前から撮影を続ける福島県の桃果樹園の写真作品を飾る。「room4」は、3人の作家の最新作を展示する。
「room5」は、「消滅美術館」という発想のもと、何も展示されていない真っ白な空間で講談師や能楽師、ダンサーなどがあたかも作品があるように来館者に語りかけるパフォーマンスを披露。パフォーマンスは1回15分で、毎日5回開催される。展示室の最後では、2年間にわたる企画展の打ち合わせの様子を撮影したドキュメンタリー映像を上映する。映像は、映像作家の林勇気さんが手がけた。
森村さんは「しっかりと展示を見てもらうと半日かかるのではないか。時間をかけてゆっくりと見てほしい」と話す。
開催時間は10時~17時。入館料は、一般=1,900円、高大生=1,300円、小中生=500円。月曜休館(7月20日は開館)。7月20日まで。