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中崎町で「夏の少年」を描くグループ展 生命力が揺れる一瞬を捉える

少年をテーマにしたグループ展「真夏の死Ⅴ 夏の光と少年たち」

少年をテーマにしたグループ展「真夏の死Ⅴ 夏の光と少年たち」

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 少年をテーマにした絵画のグループ展「真夏の死V 夏の光と少年たち」が現在、「SUNABA ギャラリー」(大阪市北区中崎西 1、 TEL 06-6586-9336)で開催されている。

はかない印象の少年の作品が並ぶ

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 2017(平成29)年から始まり、今年で5回目になる同展。今回は、都留ユリコさん、成瀬リョウさん、或紗さん、USAさん、ゆまむさん、Chinonさんら6人が描いた少年の作品が会場に並ぶ。

 「『少年』に着目した企画展は全国でも珍しく、熱狂的なファンが集う」と話すのは、同ギャラリーの樋口ヒロユキさん。通常の企画展は、圧倒的に男性の来廊が多い中、同展では20代~30代の女性客が8割という。樋口さんは「少年の沼は一度ハマるとなかなか抜け出せない。作品が売れると『また1人美少年の沼に陥れたぞ』と非常に気持ちが良い」と、笑みを浮かべる。

 企画名の「真夏の死」は、小説家・三島由紀夫さんの短編小説から着想を得たもの。樋口さんは、同展で描かれる少年について「生命力の頂点であり、頂点だからこそ密かに死の香りも放つ存在。あらゆる生命が頂点に達する夏は、同時に生命が衰亡へと向かうターニングポイント。少年たちの姿と重なる」と話す。

 会場では、全17作品を展示。線が細く繊細な印象の少年や、伏し目がちな表情を浮かべる少年など、描かれた少年はさまざまだが、一貫してどこかはかない印象の少年の作品が並ぶ。これまでは壁一面に展示していたが、今回は限られた作品数の展示で会場の余白が多いため、少年らの存在がより一層際立つ会場構成になった。

 樋口さんは「とにかく楽しんでもらうことが一番。ぜひ美少年をめでに来場してほしい」と呼び掛ける。

 開廊時間は14時~20時(水曜は18時まで)。木曜~金曜は休廊。観覧無料。6月30日まで。

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