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中崎町でペン画家・もとゆきこさん個展 「生きること」と「自由」を精緻に描く

ペン画家のもとゆきこさん

ペン画家のもとゆきこさん

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 画用紙に水性ペンだけで精緻な絵を描くペン画家、もとゆきこさんの個展「あしたのために」が5月1日、「SUNABAギャラリー」(大阪市北区中崎西1、TEL 06-6586-9336)で始まった。

個展「あしたのために」会場の様子

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 もとさんは1978(昭和53)年、岡山県倉敷市生まれ、大阪芸術大学卒。学生時代より絵に親しみ、油絵、切り絵、水彩画など数々の技法で創作活動を続け、2012(平成24)年よりペン画を描き始めた。これまで大阪や東京などで個展、グループ展を開催するほか、2018(平成30)年「大細密展」優秀賞、2020年「第2回ドラード芸術祭」京都文化博物館審査員特別賞の受賞経歴も持つ。

 ペン画を始めたきっかけは「自分の表現が見つからない時、ある日ふと始めた。絵の具などをなくして紙とペンにたどり着いた」という。昼間は会社員として働くため、毎日夜間に3時間ほどを製作活動に充てる。観察や体験などに基づいて構図を考えるのに時間がかかり、1年に完成するのは10作品ほど。「油絵のように重ね塗りができないため一発勝負で描く」という。

 テーマは「あしたのために」。「生きること」と「自由」を根底に、動植物を中心に描いた25作品を展示する。もとさんが好きだというヤギや野鳥が多く登場する。サイズを問わず精緻に描かれた作品は圧巻で、モノクロ写真の様にも見えるが、目を凝らすと0.03~0.1ミリの顔料インクペンで描かれた線や点の集まりだということに驚く。ほとんどの作品は黒色のペンのみで描かれているが、太さの使い分け、筆圧の強弱、あえてかすれたペンを使うことなどで表現の幅を見出した。「今後はグレーの表現の幅を広げたい」(もとさん)。

 展示する作品は全て販売するほか、ポストカード(220円)なども販売する。入場無料。14時~20時の開廊(水曜のみ18時まで)。木曜・金曜は休廊。12日まで。

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