淀川「ちゃぶ台返し」コンビ解散、「ひたすら待つ妻」1人で再開

電車が通過する度に「ちゃぶ台の前でひたすら親父の帰りを待つ妻」という設定のコントに変更。ちゃぶ台の前から通り過ぎる電車を見つめる

電車が通過する度に「ちゃぶ台の前でひたすら親父の帰りを待つ妻」という設定のコントに変更。ちゃぶ台の前から通り過ぎる電車を見つめる

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 大阪・中津付近の淀川堤防で昨年10月から毎朝、「ちゃぶ台返し」のパフォーマンスを行っていた松竹芸能のお笑いコンビ「つるせんねん」が解散し、現在は「妻」役の西口宣夫さん1人で継続している。

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 2人は5月初旬に話し合った結果、解散を決定。舞台などコンビとしての活動を約1カ月間休止、5月31日で正式解散となった。元相方の島原啓さんは芸人活動を引退し、別の道に進むという。

 「ちゃぶ台返し」は、松竹芸能が運営する劇場「B1角座」(5月31日で閉館)のナイトライブ「チックタック」の中で決定した罰ゲーム。解散を決めてからしばらく休止していたが、5月中旬の同ライブ内で「解散は決定しても罰ゲームは続行」が決定し、「決まったからには頑張るしかない」と、同14日から1人で再開した。

 同所で行う「コント」として、「家出した『親父』の帰りをひたすら待つ『妻』」という設定に変更。「ちゃぶ台をひっくり返して怒鳴る人もいないので、電車が通るとすることといえば『立つ』『中腰』『座る』の3パターンぐらい」(西口さん)と、かっぽう着とカツラの女装姿で欠けたお椀を乗せたちゃぶ台を前に、通り過ぎる電車を見つめる。

 西口さんは、以前は大東市から1時間かけて通っていたが、自宅がリフォーム中のため近所の友人宅に泊めてもらい、現在は自転車で15分かけて通っている。「朝の3時までバイトをして寝ないで淀川に向かうことも多いが、前みたいなしんどさはない」(同)と話す。今は「雨の日には傘を差すこともある」とも。

 今月からピン芸人として再始動した西口さんは「淀川でのこの時間も利用して、新しいネタもどんどん作りたい」と今後の活躍に向けての意気込みを語る。

 パフォーマンスの時間は、7時30分過ぎ~9時ごろ。終了予定は10月10日。

「ひたすら親父の帰りを待つ妻」の姿(関連画像)淀川の堤防で毎朝1年間「ちゃぶ台返し」-電車が通過する度に(梅田経済新聞)松竹芸能「B1角座」が閉館-名実ともに「道頓堀五座」の灯が消える(なんば経済新聞)松竹芸能

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