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阪神百貨店で「手塚治虫展」開幕-原画や写真など170点展示

約170点の原画や資料を展示する「手塚治虫展」

約170点の原画や資料を展示する「手塚治虫展」

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 阪神梅田本店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)で12月21日、「アトム」デビュー60周年と映画「ブッダ」DVD発売を記念した「手塚治虫展」が始まった。

小学5年生のころに描いた紙芝居には「ヒョウタンツギ」の姿も

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 同展は、手塚さんが生涯で描いた約15万枚の漫画原稿とアニメーション約70作品の中から原画、写真、資料、映像など約170点を展示するもの。「手塚治虫の誕生」「作家・手塚治虫」「手塚治虫のメッセージ」の3部で構成する。

 第1部「手塚治虫の誕生」では、1928(昭和3)年11月3日に豊中市で誕生したころの写真や、5歳~24歳まで宝塚で過ごした時代の資料を本人のコメントとともに紹介。小学5年生のころに描いた肉筆本には、手塚さんの漫画に頻繁に登場するキャラクター「ヒョウタンツギ」が描かれている。手塚さんは宝塚在住時代に戦争を体験。大阪大空襲に遭遇しそのころの様子を作品に描いたものも紹介する。1946(昭和21)年、少国民新聞(現在の毎日小学生新聞)に初めて掲載された4コマ漫画「マアチャンの日記帳」や、翌年発売されベストセラーとなった長編「新寶島」など、漫画家デビューしたころの資料も展示。

 第2部の「作家・手塚治虫」では、映画からヒントを得た「ストーリーマンガ」の確立に努めた時代の作品などを展示。「リボンの騎士」「ブラック・ジャック」などの漫画や、「鉄腕アトム」などのアニメーション作品を紹介する。1985(昭和60)年、阪神タイガースが優勝した際に描いたトラのキャラクターも展示し、クリアファイル(294円)、絵ハガキ(157円)を限定販売する。

 第3部「手塚治虫のメッセージ」では、漫画やアニメーション作品に込めた読者・視聴者へのメッセージを作品と共に紹介。「二度と戦争をくり返さない」というメッセージを込めた「来るべき世界」や、「正義とは何か」をテーマにした「アドルフに告ぐ」、不正と戦う若者を描いた「どろろ」、生と死をテーマにした「火の鳥」などを原画とパネルで紹介する。

 グッズ販売コーナーでは、今月発売されたDVD「ブッダ」や文庫漫画、ステーショナリー、ポストカードなどを販売する。

 入場料は、一般=500円、学生=300円、小学生以下無料。開催時間は10時~20時(最終日は16時まで)。今月31日まで。

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