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梅田のシェアキッチンがクラフトコーラ開発 飲む以外に調味料として活用も

クラフトコーラ開発に携わった細川さん、小川さん、久保さん(左から)

クラフトコーラ開発に携わった細川さん、小川さん、久保さん(左から)

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 梅田のシェアキッチン「TENCHOS(テンチョス)」(大阪市北区兎我野町、TEL 050-3709-8987)が開発したクラフトコーラ「日々乃コーラ」が現在、話題となっている。

原液1に対して4~5倍の炭酸水を加える

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 2019(平成31)年4月に、朝、昼、夜と異なる人が飲食店や料理教室など食にまつわるイベントを行うシェアキッチンとしてオープンした。同店を運営するオルガワークス(大淀中2)の小川拓史社長に土産でもらったクラフトコーラの味に魅了された同社の細川裕之さんは、原材料のラベルを見て「自分たちでも作れるかも」と考え開発に着手。コロナ禍で2020年4月5日から休業した同店で、料理研究家の久保崇裕さんと共に、レシピや製法など約1カ月間、試行錯誤を重ねた。

 細川さんは「コーラは一般的に健康に悪いというイメージがあるが、今回開発したクラフトコーラのコンセプトは『罪悪感ゼロ』。保存料や着色料や香料、カフェインなどの添加物を加えず、自然由来の原材料だけで作るため健康を意識する人にもお薦め。毎日飲んでいただきたいという思いから『日々乃コーラ』と名付けた」と話す。

 原材料は、無農薬で栽培した愛媛県産レモン、「くすりの町」として知られる奈良県高取町の和漢ハーブ、大阪府能勢町の天然水、沖縄県や鹿児島県産の3種類をブレンドした黒砂糖、19種類のスパイスを使う。コーラシロップの原液1に対して4~5倍の炭酸水を加えて混ぜる。

 営業を再開した同店で2020年6月~2021年3月に提供すると1000杯以上の注文があり好評だったため、クラウドファンディングサイト「MaKuake(マクアケ)」で瓶詰めのコーラシロップの販売を始めた。現在400人以上から資金支援者が集まっている。一般販売は8月以降を予定する。

 久保さんは「飲む以外にも調味料として料理に使うと、時短調理でも味に深みが出ることが分かった。コーラシロップの新たな可能性を発見した。既に100種類以上のレシピを考案している」と胸を張る。細川さんは「大阪を代表するクラフトコーラに成長させたい。オリジナルレシピの共有など出会いを生み出すコミュニケーションツールになれば」と意気込む。

 「TENCHOS」は現在、休業中。緊急事態宣言解除後に再開を予定する。

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