抗疲労を考えた産学連携ランチ「活生気御膳」-大阪市役所食堂で提供

試食をし「100点」と平松市長

試食をし「100点」と平松市長

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 大阪市役所(大阪市北区中之島1)地下2階の食堂「SAKURA」で5月18日より、産学連携で開発した抗疲労を考えたランチ「活生気御膳(いきいきごぜん)」が期間限定で提供される。

疲労回復に効果のある食材を使った「活生気御膳(いきいきごぜん)」

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 大阪市と大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」は昨年度より、抗疲労・癒やし分野の商品開発や新サービスの提供を応援するため、相談窓口の設置や企業間マッチングなどのサポートを行ってきた。今年度からは、抗疲労・癒やし関連に取り組む企業、研究機関、専門家のネットワーク「疲労☆バスターズ」を立ち上げ、事業化の加速に積極的に取り組んでいる。

 「活生気御膳」は、その第1号商品。大阪市立大学医学研究科 抗疲労研究チームと、「疲労☆バスターズ」参画企業の「一冨士フードサービス」(福島区)が、疲労に効果があると考えられる成分を多く含み、同時摂取が望ましい栄養素も含むメニューを共同で開発した。

 メニューは、疲労を軽減する効果があるというイミダゾールジペプチドを多く含む鶏胸肉を使った「鶏胸肉と長芋のはさみ天ぷら」をメーンに「サケのオイスターソース焼き」「季節野菜のビーナツ和え」「季節野菜のからしみそ田楽」「2色玄米ごはん」「ノリと湯葉のすまし汁」に、「抹茶プリン」「旬のフルーツ」のデザートを添えたもの。疲労に効果がある成分を多く含む食材20種以上を使用しているという。エネルギーは697キロカロリーと控えめ。

「味は舌だけでは分からない。飲み込むことで分かる。見た目、香りもすべて合わせて味覚」(大阪市立大学大学院医学研究科の渡辺恭良教授)と、彩りや食感、味の組み合わせにもこだわった。同研究科の福田早苗さんは「季節感のある食材を使用した。どのような食材を食べればいいかの参考にしてもらえれば」と話す。

 今月11日の試食会に参加した平松邦夫大阪市長は「味もいい。100点」といい、「絶対に市役所の地下でやりたいと言ったところ実現した。市立大学は、世界の先頭を切ってこうした研究を行っていることを市民の皆さまに知ってもらいたい。ぜひ皆さんにお試しいただきたい」とアピール。自身については「慢性疲労。こういうものを食べながら、気分転換をしながらストレスとうまく付き合っていきたい」などと話した。

 「活生気御膳」は700円。1日限定30食。提供時間は11時~14時30分(土曜・日曜を除く)。今月29日まで。

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