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阪急うめだ本店で清川あさみさん「男糸」展-関西初開催

会場を訪れた清川あさみさん

会場を訪れた清川あさみさん

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 阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階阪急うめだギャラリーで1月29日、「清川あさみ『男糸 DANSHI』展」が始まった。

会場の様子

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 糸や布を素材とした作品や写真に刺しゅうを施す作品で知られる清川さん。美術作品のほか、衣装や映像、広告、空間デザインなど多岐にわたる分野で活躍している。

 女優やアーティストを動植物に見立てて「採集」した「美女採集」など、女性を被写体にした作品を手掛けてきたが、同展では男性をモデルにモノクロ写真に刺しゅうを施した「男糸 DANSHI」シリーズ作品を展示。同展は昨年、東京・渋谷の「パルコミュージアム」で初開催し、25日間で約3万人を動員した。

 被写体となったのは、俳優の綾野剛さんや斎藤工さん、東出昌大さん、松坂桃李さんやEXILEのTAKAHIROさん、KEIJIさん、サッカー選手・内田篤人さん、建築家・隈研吾さん、映画監督・行定勲さんら27組。被写体となる人物の映像やインタビューを見て、その人の言葉や性格から感じ取ったイメージを芥川龍之介、牛若丸、杉田玄白、ヘミングウェイなど歴史上の人物や神話などの登場人物に例え、モノクロ写真と刺しゅうの組み合わせで表現している。

 「女性が被写体の場合は気持ちの変化が楽しいので撮影現場でも時間を掛けているが、男性の場合は存在自体が完成されているのでシンプルな現場になっている。モノクロは正直。その人の奥にあるもの、シルエット、皮膚の質感が出るので、カラーのようにごまかされない。それぞれの人物から感じたオーラは刺しゅうで表現している」と清川さん。

 会場では、同シリーズ1作目の被写体となった金子ノブアキさんの映像作品も上映。「写真だけで伝わらないから刺しゅうをし、それ以上に伝えたいから映像、空間デザインと、2Dから3D、4Dの作品が出てきている」という。「男糸の展示は関西初。かっこいい、濃い人ばっかりなので見に来てほしい」。

 同シリーズのほか、日常的な風景に刺しゅうを施した「HAZY DREAM」シリーズ、女性のコンプレックスを表現した「Complex」シリーズの作品も展示。作品集やグッズの販売も行う。

 開催時間は10時~20時(金曜・土曜は21時まで、最終日は16時閉場)。入場料は、一般=700円、大学生・高校生=500円、中学生以下無料。2月15日まで。

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