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「大阪富国生命ビル」開業迫る-地階は待ち合わせスポットに

天空へ伸びる大樹をイメージした「大阪富国生命ビル」外観

天空へ伸びる大樹をイメージした「大阪富国生命ビル」外観

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 10月25日に竣工した「大阪富国生命ビル」(大阪市北区小松原町)が12月9日、開業する。

待ち合わせスポットとして開放するアトリウム「フコク生命(いのち)の森」

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 建て替えのため2007年11月に解体された同ビル。新ビルのアトリウムや外観のデザインには、フランス国立図書館などを手掛けた建築家・ドミニク・ペローさんを起用し、「ガラスカーテンウオールをランダムに配置した低層部から、せり上がっていくビルの表情は、天空へ伸びる森の『大樹』をイメージし、地域の更なる発展への思いを込めた」。

 同ビルは地上28階・地下4階、高さ約132メートルの高層ビル。延べ床面積は約2万718坪。地下3階=駐車場、地下2階・地上1階=商業フロア「フコクフォレストスクエア」、2階・3階=金融店舗、4階・5階=大学関係機関を通じた産学連携ゾーン、6階以上=オフィスゾーンで構成する。

 地下2階から地上4階まで吹き抜けの、高さ26メートル、広さ約350平方メートルの大型アトリウム「フコク生命(いのち)の森」は待ち合わせスポットとして開放。アトリウム東側には、白神山地の森の写真を配した約700平方メートルの「フォレストウォール」を設け「森」を演出し、森林浴を体感できる「フィトンチッド」成分を加えた空調システムを採用した。壁面にはプロジェクターを用い、環境、経済、地域トピックスなどの情報を発信したり、5階に入居する京都造形芸術大学学生の作品の発表の場としても活用したりする。アトリウムは、「ホワイティうめだ」と2カ所で直結する。

 地下2階には、イタリアン「ペルコラ」がプロデュースするビストロ&バール「SOLA(ソーラ)」や、串カツ「知留久」をカジュアルにした新業態店「コートレット」、スタイリッシュな店舗が特徴の「本当鮨 海馬(かいば)」、造り、すしなどをリーズナブルな価格で提供する「酒場 やまと」、フレッシュジュースやスイーツを提供する「スイーツ&カフェ ジューシー・トランプ」など、飲食店9店と物販店、リラクゼーション店が出店する。

 1階には、今年東京・丸の内に1号店をオープンした「旅するブラッスリー」をテーマにした「ブラッスリー&ワインカフェ BUZZ(バズ)」、セルフうどんの「しのぶ庵」、お好み焼き「ゆかり」、「トラジャコーヒー」、宝くじ売り場が出店。4階・5階の産学連携ゾーンには、大阪大学との産学連携活動支援施設(2011年2月オープン予定)、「京都造形芸術大学 大阪サテライトキャンパス」、大学院生の各種研究科開設と一般を対象にした公開講座を開催し、立命館大学学生を対象とした就職活動サポート拠点としても活用する「立命館 大阪キャンパス」(2011年1月開校予定)が入居する。

 富国生命保険広報室の古屋剛さんは「地下2階のアトリウムが根の部分で、共に成長していくというのがキーワード。待ち合わせスポットとして使っていただき、意見を聞きながら時代とともに変わっていきたい。大阪の皆さまとともに発展し続け、いつまでも愛されるビルになりたい」と話す。

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