北浜で「ひょうたん笛作り」ワークショップ-ひょうたん楽器の演奏も

自作のひょうたん笛で合奏を楽しむ参加者たち

自作のひょうたん笛で合奏を楽しむ参加者たち

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 北浜の「アンソリットギャルリー&カフェバー フレイムハウス」(大阪市中央区淡路町1、TEL 06-6226-0107)で3月8日、ひょうたんアーティストの奥田扇久さんらによる「人間五十年 扇久まつり」が開催され、ひょうたんにまつわるさまざまなイベントが行われた。

「臭穫祭(ひょうたん見せ魅せ会)」の様子

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 奥田さんは1990年ごろからひょうたんの栽培を開始。食べるものじゃないものができるのが楽しみで、栽培自体が面白かったという。最初はできたひょうたんに足を付け人形にしてみたが、形がギターに似ていたので「楽器にできるのでは」と思い楽器を作り始めた。10年ほど前からは楽器づくりのワークショップを行い、ひょうたんの栽培から楽器作り、演奏を行う「HOP21(ひょうたんオーケストラプロジェクト・21)」の活動も行っている。

 当日、ひょうたん栽培ワークショップメンバーによる「臭穫祭(ひょうたん見せ魅せ会)」で始まり、各自が昨年栽培し収穫したひょうたんを持ち寄り、形を褒め合ったり栽培方法などの意見交換を行ったりしながら品評会を行った。その後、「ひょうたん笛作りワークショップ」を開催。ワークショップには以前奥田さんらのコンサートを見て参加したという人たちが初挑戦。中島敏子さんが講師となり、10センチほどの千成ひょうたんに、きりやドリルを使って吹くための大きめの穴と指で押さえ音階を変える小さめの穴を開け、約2時間かけ笛を完成させた。笛を完成させた参加者たちは、ひょうたんで作った二胡やウクレレ、カリンバ、パーカッションなどを持ち寄った約20人のHOP21メンバーとともに公開練習に参加。即興演奏を楽しんだ。

 4年ほど前からHOP21に参加する折原広仁さん(40)は「ひょうたんの花は一夜限りというのがドラマチック。それにかかわれるのが楽しい。ひょうたんができた後も、どのように楽器にできるのか?と考えるのが楽しい」とその魅力を話す。「働いていると分かりにくいが、ひょうたんを育ててから四季の流れを感じるようになった」とも。

 今年4月に転勤が決まった奥田さんは「機会があれば大阪に帰ってくる。活動は不定期だが続けていきたい」と話している。

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