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大阪中之島美術館で「女性画家たちの大阪」展 島成園ら59人186点展示

島成園「祭りのよそおい」(左)、「おんな(原題・黒髪の誇り)」(右)

島成園「祭りのよそおい」(左)、「おんな(原題・黒髪の誇り)」(右)

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 「決定版! 女性画家たちの大阪」展が12月23日、大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で始まった。

「女四人の会」で制作した「好色五人女」をテーマにした作品

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 近代大阪の画壇を代表する島成園を筆頭に、大正~昭和前期に大阪で活躍した女性画家に焦点を当てた同展。前期(1月21日まで)と後期(1月23日~2月25日)で、約4割の作品を入れ替え、延べ59人の女性画家の作品186点や関連資料を展示する。

 会場では、1912(大正元)年に20歳の若さで文部省美術展覧会に入選した島成園やその快挙に触発され、共に入選を果たし、島成園と創作グループ「女四人の会」として活動した岡本更園、木谷千種、松本華羊らが描く美人画を中心に紹介する。このほか、水墨山水画に漢詩などを加えた南画(文人画)を描いた河邊青蘭、川本月香や、大阪の歴史や風俗を描いた生田花朝、島成園や木谷千種の画塾で学んだ弟子の秋田成香、原田千里などの作品も展示する。

 同展のキュレーションを担当した学芸員の小川知子さんは「当時の美術界は、東京や京都が中心で男性画家が大多数を占めていたが、大阪は女性画家が多く活躍したという特色がある。今回紹介する女性画家の作品の状況を明らかにして近代美術に位置付けていきたい」と話す。

 音声ガイドのナビゲーターは、大阪府出身で俳優の木南晴夏さんが務め、大阪弁も交えながら作品を紹介する。

 開催時間は10時~17時(2月10日~25日は18時まで)。入館料は、一般=1,800円、高大生=1,000円。中学生以下無料。月曜(祝休日を除く)、12月31日、1月1日休館。2月25日まで。

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