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大阪中之島美術館で「大阪の日本画」展 大阪ゆかりの画家作品166点そろえ

北野恒富の「紅葉狩」(大阪中之島美術館所蔵)

北野恒富の「紅葉狩」(大阪中之島美術館所蔵)

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 大阪中之島美術館(大阪市北区中之島4)で1月21日、近代大阪の日本画を集めた展覧会「大阪の日本画」が始まった。

菅楯彦の「浪華三大橋緞帳」(大阪美術倶楽部所蔵)

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 同館の開館1周年を記念して開催する。明治から昭和までの「近代大阪の日本画」に焦点を当て、人物画で有名な北野恒富や菅楯彦など画家約60人の作品166点を展示する。

 展示は6つのテーマに分けて行う。「ひとを描く」では、明治後期から昭和初期にかけて大阪の日本画を牽引した北野恒富が手がけた六曲一双のびょうぶ「紅葉狩」や十日えびすのかごに乗った女性を描いた「宝恵籠(ほえかご)」のほか、脇息(きょうそく)にもたれかかった女性を描く中村貞以の「失題」や芝居茶屋が建ち並ぶ様子を描いた小林柯白の「道頓堀の夜」など恒富が主宰した画塾「白耀社(はくようしゃ)」の弟子の作品も紹介する。

 「文化を描く」では、天満橋、天神橋、難波橋の「なにわ三橋」を描いた菅楯彦の「浪華三大橋緞帳(どんちょう)」や「船渡御(ふなとぎょ)」の様子が分かる生田花朝の「天神祭」など、「古き良き大阪庶民の生活」を表現した「浪速風俗画」を紹介。「新たなる山水を描く」では、伝統的な南画(文人画)に近代的感覚を取り入れた矢野橋村の「新南画」を展示する。

 「船場派」では、1904年、米セントルイス万博で銀メダルを獲得した平井直水の「梅花孔雀(くじゃく)図」や武部白鳳の「雨中渓舟図」など、町人文化の中心地・船場の家々で床の間に飾られていた花鳥画や故事人物画を紹介する。「新しい表現の探究と女性画家の飛躍」では、ササに短冊を飾る様子を描いた橋本花乃の「七夕」やモダンな服装の女性がショーウインドーを眺める吉岡美枝の「店頭の初夏」など大阪で活躍していた女性画家の作品をそろえる。

 同館の主任学芸員・林野雅人さんは「1つのフロア全体を使って日本画を展示するのは今回が初めて。大阪らしい作品をそろえているので、時代によって変化する大阪の人々の暮らしや歴史を知ってもらい、大阪の魅力を再発見する機会にもなれば」と話す。

 同美術館の開館時間は10時~17時。入館料は、一般=1,700円、大高生=1,000円、小中生以下は無料。月曜休館(3月20日は開館)。4月2日まで。

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