阪急阪神HDとH2Oが共通カード発行-ポイントで他企業とも提携

今秋発行予定の「阪急阪神エメラルドSTACIAカード」券面デザイン

今秋発行予定の「阪急阪神エメラルドSTACIAカード」券面デザイン

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 阪急阪神ホールディングス(大阪市北区芝田1)と阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー リテイリング(角田町)は2月20日、今秋をめどにグループ共通新カード「阪急阪神エメラルドSTACIAカード」を発行し、新たなエリアポイント事業に共同で取り組むことに合意したと発表した。取り組みは、「阪急阪神沿線地域における生活消費の活性化と、他沿線地域に比べて高い利便性の実現、沿線価値の向上を図る」のが狙い。

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 新カードはクレジット機能とPiTaPa機能を持ち、阪急百貨店・阪神百貨店で共に3%のポイントを進呈するほか、阪急電鉄や阪神電車でのPiTaPa利用や、阪急阪神HDグループ約1,600カ所の施設や店舗でのクレジット利用で、最大5%相当のポイントを進呈する。年会費は初年度無料。次年度以降は、前年に1度でもクレジット利用があれば無料になる(提携ブランドによる例外あり)。

 両社では、グループ施設での利用に対するポイント進呈に加え、沿線地域に密着した企業や店舗などにも参加を呼び掛け、ポイント提携ネットワークを拡大していく考え。既に関西電力「はぴeポイントクラブ」との提携が決まっているという。共通ポイントの交換特典は、両社グループ施設などで使用可能な買い物クーポンのほか、百貨店の商品やグループの観劇・ライブ鑑賞、プロ野球観戦、ホテル宿泊サービスなど、多くのメニューをそろえる予定。

 現「ペルソナカード」は、「阪急阪神ペルソナカード」の名称に変更し新カードとは別に存続させる。現行の阪神百貨店「エメラルドカード」は既に新規入会を打ち切っており、今後廃止する。現在「ペルソナカード」では、阪急百貨店で5~10%、阪神百貨店で5%の割引を受けられるが、4月以降は阪神百貨店でも利用額に応じて5~10%の割引を開始する。「ペルソナSTACIAカード」では、両百貨店全店の5~10%割引のほか、グループ施設・店舗で最大5%のポイントを進呈する。「阪急阪神ペルソナカード」には年会費2,100円が必要で、「百貨店ヘビーユーザーは『阪急阪神ペルソナカード』など、ライフスタイルに応じて『阪急阪神エメラルドSTACIAカード』か『阪急阪神ペルソナカード』を選んでいただければ」(広報担当者)と話す。現エメラルドカードの利用者には、いずれかのカードへの切り替えを案内する。

 今年秋には、新カードと現在発行中の各種「STACIA」カードのポイント共通化を開始、2010年秋には、阪急百貨店の支店や系列スーパーマーケットのポイントカードとのポイント共通化に取り組む。共通ポイント対象となる会員500万人を目指す。

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