梅田ロフト（大阪市北区茶屋町、TEL 06-6359-0111）7階ロフトフォーラムで現在、「ほぼ日刊イトイ新聞（＝ほぼ日）」が手掛ける「はたらきたい展。」が開かれている。

机に思いを書き込む来場者ら

　コピーライターとして活躍する糸井重里さんの東京糸井重里事務所（東京都港区）が企画する同展。毎日記事を更新し、書籍や「ほぼ日手帳」などのグッズを販売する「ほぼ日」がどうやって仕事を生み出してきたかを紹介するほか、さまざまな業種で働く人たちを取り上げることで「これからの時代の新しい働き方を想像する」展覧会となっている。

　会場内には、渋谷会場を訪れた参加者たちが展示を受けて感じた言葉をぎっしりと書き記した大きな机を設置。大阪でも同様の机やノートを用意し、来場者が自由に書き込みできるようにしている。仕事に取り組む人たちの言葉をカードにして展示するコーナーや、宮城県気仙沼市での同社の取り組みを紹介するコーナー、みうらじゅんさんが「仕事を生み出すこと」について語る映像を上映するブースなども展開。「読む展示」が多く、2時間以上滞在する来場者もいるという。

　トークイベントに合わせて大阪会場を訪れた糸井さんは、ノートの書き込みが東京に比べて多いことに驚いたという。「大阪の方が言いたいことが多い人がたくさんいるのでは」と笑いを誘いながら、「『働く』ということについて友達同士で笑いごとにしてごまかしているんだろうと思った。これだけ言葉があふれているってことは、この会場でいろんなものを見て言いたくなっちゃったんじゃないかな」と話す。

　「働く」ことをテーマに展覧会を企画した時、「社員が自然に自分たちのこれまでの仕事を語りだした」と振り返る糸井さん。「展覧会のタイトルが結論。働くことについて何かを考えるきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は10時30分～21時。入場料は、一般＝500円、学生・電子マネー＝400円、ロフトカード＝300円、小学生以下無料。1月19日まで。