「ヌーベルバーグ」から50年で回顧上映-大阪ヨーロッパ映画祭

クロード・シャブロル監督作品「いとこ同士」

クロード・シャブロル監督作品「いとこ同士」

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 プラネットプラスワン(大阪市北区中崎町2、TEL 06-6377-0023)で11月8日より、フランスのヌーベルバーグを特集した回顧上映イベント「ヌーヴェルヴァーグから遠く離れて」が開催される。同イベントは、今年で15回目を迎える「大阪ヨーロッパ映画祭」の関連イベント。

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 フランス語で「新しい波」を意味する「ヌーベルバーグ」は、「新しい社会の動き」として生まれた言葉。1958年3月、初めて「映画の動き」として雑誌で使われたことにより、1950年代末~60年代にかけて、フランスで若い作家を中心におこった新しい映画の動きを指すようになったと言われる。それまでは助監督など長い下積み経験が必要だとされた若い作家たちが「経験無しに映画を撮り始めたことで新しい映画を生み出すことになった」(大阪ヨーロッパ映画祭事務局)という。

 同イベントでは、今年が映画における「ヌーベルバーグ」が生まれてちょうど50年となることから、その時代の作品を回顧上映することを企画した。上映作品は、カイエ派のクロード・シャブロル監督作品「美しきセルジュ」「いとこ同士」や、左岸派のアラン・レネ監督作品「ヒロシマ・モナムール(二十四時間の情事)」など17作品。これらの作品については、「内容は多岐にわたっている。その多様性をご覧いただけるあらゆるタイプの作品を取り上げた」(同)。

 「『ヌーベルバーグ』という言葉は聞いたことがあっても意味は意外と知られていない」ところがあることから、同9日15時から関西大学准教授の堀潤之さんが、15日15時からは同祭実行委員長のパトリス・ボワトーさんが「ヌーベルバーグ」をテーマにトークを行う。映画のチケットを持参すれば無料で参加できる。

 チケットは当日券のみで、一般の1回券=1,500円、3回券=3,500円、学生の1回券=1,200円、3回券=3,000円。12月5日まで。

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