食べる 暮らす・働く

大阪天満宮で「天満天神梅酒大会」始まる-今年は正統派が多い傾向に

好みの梅酒を試飲する来場者ら

好みの梅酒を試飲する来場者ら

  • 0

  •  

 大阪天満宮(大阪市北区天神橋2)境内で2月15日、全国の梅酒とリキュールが一堂に集まる「天満天神梅酒大会2014」が始まった。

個性的な商品が並ぶリキュール部門

[広告]

 地域活性化と梅酒の市場拡大を目指して梅に縁の深い大阪天満宮で毎年、梅の花が咲き誇る2月に開く同大会。運営は地域や学生のボランティアが担い、今年で8回目を迎える。全国各地の酒蔵が造る梅酒とリキュールは、北は北海道から南は沖縄まで、それぞれの土地特有の魅力を表現しようと趣向を凝らしたもので、普段大阪ではお目に掛かれない銘柄も並ぶ。昨年は9日間の開催で約1万5000人が来場した。

 今年は梅酒208銘柄、リキュール114銘柄がエントリーし、来場者は試飲した中から梅酒部門、リキュール部門各5銘柄、ビジュアル部門1銘柄に投票することができる。一般来場者による上位10銘柄は、専門家が判定するブラインドテイスティングに進み、優勝銘柄は3月9日に発表。各部門の優勝銘柄を造った酒蔵に「天下御免」の称号を授与する。

 今年の出品銘柄について、実行委員会学生リーダーの吉川香鈴さんは「昨年はヨーグルト梅酒やゼリー状の梅酒などバラエティー豊富だったが、今年は正統派の梅酒が多く純粋な飲み比べが楽しめる。リキュール部門は、イチゴやミカン、ユズなどの果物系、トマトやニンジンなどの野菜系、ヨーグルト、ココア、コーヒーなど個性的なものがそろっている」と話す。

 「20歳になった昨年、海外留学をした際に『お酒を飲む時間や空間は世界共通で、どこの国でも楽しめる』と感じ、日本のお酒をもっと知りたいと思ったが日本酒は慣れていないので、まずは飲みやすい梅酒を知りたいと思った」と、ボランティア参加の動機を話す吉川さん。「たくさんの梅酒を知ってもらい、その酒蔵を知ってもらって、その酒蔵が造るほかのお酒も知ってもらいたい。若い人にはその入り口として、年配の方には200種類の中からお気に入りの銘柄を見つける場所として楽しんでもらえれば」と、ほほ笑む。

 初日は雨のため来場者は約1000人にとどまったが、翌16日には約2000人が来場。日にち指定のできるファーストパス、前売り券は早々に完売し、現在は当日券のみ販売。チケットは700円。期間中、約2万人の来場を目指す。

 開催時間は10時~16時。今月23日まで。会場では出品銘柄をはじめ、過去の優勝銘柄や天満で採った梅で作った会場限定の「天満梅酒」(700円)なども販売する。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース