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お好み焼きレシピ公募「TEKO-1」グランプリ-枚方市の主婦が優勝

優勝メニュー「それがミソやねん!」と純金のテコを手に撮影に応じた優勝者の池田由起子さん

優勝メニュー「それがミソやねん!」と純金のテコを手に撮影に応じた優勝者の池田由起子さん

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 お好み焼き「ゆかり」をチェーン展開する「ゆかり」(大阪市北区曽根崎2)がオリジナルレシピを募集する「TEKO-1(てこわん)グランプリ」のグランプリ大会が11月24日、「ゆかり本店」(大阪市北区曽根崎2)で行われた。

優勝メニューの「それがミソやねん!」

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 優勝者のレシピはメニュー化し、5年間優勝メニューの売り上げの5%を「レシピ印税」として支払うほか、100万円相当の「純金のテコ」を贈呈。レシピ印税は最低500万円を保証し、前回優勝者の加藤延代さんは約1,000万円を手にしたことが話題となり、前回の1.5倍となる1,707通の応募があった。

 グランプリ大会には書類審査、試食の2次審査を経て選ばれた5人が出場。調理を担当する各店店長がサポーターとなり、最終審査に挑んだ。エントリーナンバー1番の池田由起子さん(51)は、ソースとマヨネーズを使わずピリ辛の肉みそで味付けした「それがミソやねん!」で勝負。息子が応募していたのを見て応募したといい「最後までみそにこだわった。インパクトよりは食べ終わってもう1枚食べたいと思えるものを目指した」と話す。

 2番の大野眞理さん(46)は、豚ミンチやくるみ、しらすなどを入れたオリジナルラー油とジャガイモを使った「ぶいぶいW(だぶる)」を考案。「食べるラー油が流行り、以前から作ってごはんや料理にかけたりしていた」といい、「くるみの食感を楽しんでもらえれば」と話す。3番の関根みどりさん(39)は、鶏モツと白髪ネギを使った「トリモツ焼」で、「鶏のお好み焼きがあまりないので作った」。鶏の肝、ズリ、ハツを甘辛く味付けし、「ソースとマヨネーズとの相性も考えた」という。

 4番の中見まりこさん(34)は、お好み焼きの両面にパン粉を付けカツ風にアレンジした「海鮮カツ焼」を考案。サクサク感を出すためパン粉は油であらかじめいり、イカ、タマネギ、エビなどの具材と合わせた。「揚げ物は子どもも結構好きなので、子どもが食べられるものをと考えた」。5番の横田ユリ子さん(39)はレンコンと山芋でシャキシャキ感、餅でもちもち感を出した「シャキッもちっと焼」でチャレンジ。小ぶりでシャキシャキ感の強い地元・山口県の岩国レンコンを使い、「ふだんは生地に入れる山芋が上に乗ったらどうなるかな」とトッピングした。

 調理の前には、挑戦者がサポーターにレシピを説明。鉄板の温度やそれぞれの具材の分量、仕上げなどを細かく指示する姿が見られた。焼きあがったお好み焼きは、辻調理師専門学校の専任教授・永田猛さんや歌手・大西ユカリさん、コナモン協会会長の熊谷真菜さんら15人の審査員が試食し、見栄えや味付け、アイデア、ネーミング、後味、販売可能かなど10項目を基準に審査した。

 結果発表で同社の山下吉夫社長は「どの作品も甲乙つけがたく白熱した審査だった。出場者が大阪2人、東京、神戸、山口でご当地お好みバトルのようだった」と総評。大西ユカリさんが封筒を開け、「優勝者は池田由起子さんの『それがミソやねん!』」と発表した。

 優勝した池田さんは「うれしい。皆さんがすごかったので押され気味だった。帰りにしょぼんと一人で他のゆかりでお好み焼きを食べて帰ろうと思っていた」と受賞を信じられない様子。副賞の「純金のコテ」、ビール、日本酒、コカ・コーラ、ヨード卵各1年分などを受け取り、興奮が冷めない中、レシピ印税の契約書にサインした。賞金の使い道を聞かれた池田さんは「ずっと使っていたホットプレートを買い換えたい。あとは応援してくれた家族に還元したい」と話す。純金のコテは「抱きしめて寝ます」。

 優勝メニューの「それがミソやねん!」はゆかり各店で12月1日より、950円で提供する。

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