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大阪・堂島にタイ料理「カオマンガイ」専門店 ミシュラン星獲得店シェフが監修

女性の入りやすさも意識した外観

女性の入りやすさも意識した外観

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 大阪・堂島に10月5日、タイのミシュランシェフが監修する店「aroi khao man gai(アロイ カオマンガイ)」(大阪市北区堂島2、TEL 06-6345-6680)がオープンした。運営はSPICE MARKET(大阪市西区)。

看板メニューの「カオマンガイ」(850円)

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 店名の「アロイ」はタイ語でおいしい、「カオ」はご飯、「ガイ」は鶏肉を意味する。提供するのは、東南アジアの一般的な料理「カオマンガイ」。鶏肉の脂で炒め、鶏肉のゆで汁で炊いたご飯と、ゆでた鶏肉を一皿に盛り付けたもので、現地では屋台などでよく見かける。日本では「ハンナンチキンライス」「海南風チキンライス」とも訳される。

 店舗開発のきっかけは今年6月、タイのレストラン「ウォーターライブラリー」でエグゼクティブ・シェフを務めるハイカル・ジョハリさん(38)に、同社社長の杉本悟さんが好物の「カオマンガイ」を注文したこと。同店はミシュランで星を獲得した名店で、献立に屋台料理はない。スタッフのまかない料理だった「カオマンガイ」を特別に振る舞ったところ、「鶏肉がしっとりとし、食感はぷるぷる。ご飯もおいしい」と杉本さんが感動。すぐに事業化を持ち掛け、今年8月24日にタイ企業との共同出資で新会社を設立した。

 1号店は、地下街「ドージマ地下センター」のC69出口から約50メートルの脇道に出店。店内は「おしゃれな屋台料理屋を目指したい」(杉本さん)と、華美な装飾は抑えながらも、ユーモアのある鳥かご風の照明や、壁面のウッド調パターンなどで女性も気軽に入れる雰囲気をつくった。店舗面積は82.6平方メートル、席数は30席。オフィス街という立地環境から、男女を問わず20代前半~30代後半の会社員をターゲットにしていく。

 代表メニューは、「カオマンガイ」(850円)、「フライ(揚げ)カオマンガイ」(950円)、「ミックスカオマンガイ」(900円)。日本とタイで仕入れられる食材が異なるため、ジョハリさんがソースや炊飯用スープなど全てに微調整を加えて質感を高めた。2種類のソース「ジンジャー&ブラックスイートソース」「レッドチリソース」もオリジナル。アルコールはタイの国民的ビール「シンハビール」(450円)を提供する。

 同社は2018年までに国内店舗数を10店にする方針で、東京など他エリアへの展開や、FC化も視野に入れる。ジョハリさんは「タイだけでなく、シンガポール、マレーシアでも昼夜食べられている身近な料理。日本の人に知ってもらえる機会を得られて光栄に思う」とコメント。杉本さんも「日本でこの店をはやらせて、タイに逆進出できれば」と意気込む。

 営業時間は11時~翌2時。オープン記念として、今月7日まで看板メニューの「カオマンガイ」を500円で提供する。

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