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梅田で「ムットーニ ミュージアム」-30セットの自動からくり人形展示、新作も

新作の「ジャングルパラダイス」

新作の「ジャングルパラダイス」

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 阪急うめだ本店(大阪市北区角田町、TEL 06-6361-1381)9階阪急うめだギャラリーで8月7日、自動からくり人形師のムットーニこと武藤政彦さんの展覧会「ムットーニ ミュージアム」が始まった。

カンターテドミノ

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 1956(昭和31)年、横浜生まれの武藤さん。創形美術学校研究科を修了し、学生時代から油絵を描いていたが、ヨーロッパ外遊時に描いたものを人形に起こし始めた。「小さなスイッチ1つで夜が表現でき、1つ消えて次につくと朝になる…と、スイッチ1つで1日が表現できる」と、人形、光、音、背景の転換などの要素を詰め込んだ、独自の自動からくり人形の世界を確立した。

 同店で2006年に開催して以来7年ぶりとなる関西での同展では、30セットの自動からくり人形を展示。エントランス近くのエリアには、武藤さんのルーツとなる油彩とオルゴールを展示、第2のエリアでは図面の一部を紹介する。第3のエリア「ナイトエレメント」では、外灯の下で物思いにふける女性や少女の亡霊の物語、アンティークラジオが繰り広げる一夜のステージなど、夜をテーマにした作品が並ぶ。

 メーンステージでは、大型作品「サテライトキャバレー」「カンターテドミノ」、新作の「ジャングルパラダイス」を展示。「ジャングルパラダイスは6分超の作品で、奥行きが深いので面白い。密林のキャバレー」と武藤さん。「カンターテドミノ」は、パイプオルガンの荘厳な響きとともに昇天していく天使を描いた。

 会場では、武藤さんが口上を行うギャラリートークを連日開催。作品が小さく、見えにくいギャラリーの後ろの人に向けた説明として始めたが、今では作品の世界をより深く伝えるツールとして行っている。上演会は各日3回。

 武藤さんは「久々の大型展覧会でエリアを分けてストーリー立てもできた。2006年以降に作った新しい作品をそろえたので楽しんでもらえるのでは」と話す。

 開催時間は10時~20時(金曜・土曜・最終日は18時まで)。入場料は、一般=800円、大学生・高校生=600円、中学生以下無料。今月19日まで。

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