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ミキモト梅田店で「からくり人形」展-1900年製造の貴重な作品も

1900年にフランスで製造された「バイオリン弾きと少女」

1900年にフランスで製造された「バイオリン弾きと少女」

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 ミキモト梅田店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6341-0247)で1月15日、「メカニカルアートの世界展-からくり人形が奏でる音と動き-」が始まった。

廃材を利用して作った西田氏製作の「Ferdinand the Bull」

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 店内の接客スペースを使い、1年に3回ほど「ジャンルを問わず、気軽に楽しめる文化行事」を開く同店。「以前ドイツの木工玩具を展示した際に、現代も楽しめる日本のからくり人形があると聞き企画した」(広報宣伝部長の市川美穂さん)。

 会場には、日本のオートマタ製作の第一人者と言われる有馬玩具博物館(神戸市北区)の元館長・故西田明夫氏の作品と、現代玩具博物館(岡山県美作市)が収蔵する1900年に製造されたフランスのからくり人形など9点を展示。ヨーロッパの王侯貴族の間で流行した当時の作品は「当時の世相や流行りが反映されている」といい、ぜんまいを回すとバイオリン弾きのバイオリンが動き、その前で少女がタップダンスを踊るものや、製作されたのは現代だが18世紀の衣装をまとった2組のカップルがオルゴールに合わせて踊るものなどを展示する。

 対比させる意味で展示した当時と現代の作品は、「昔のものはどう動くかわからないが、現代のものは見えるようになっていて違いが面白い」といい、12月に名古屋店で展示した際には「子どもは、1つしか回していないのに全部が動くことに興味を持ち、大人の方は仕組みが分かって楽しいという声が多かった」と話す。

 今月23日13時~16時には現代玩具博物館の橋爪宏治館長が、展示作品を実際に動かしながら作品の解説などを行う。

 営業時間は11時~18時30分。水曜定休。展示は2月1日まで。

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