阪神梅田本店で「あの頃の下町展」 ジオラマで振り返る昭和時代

「大阪 新世界 通天閣」

「大阪 新世界 通天閣」

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 阪神梅田本店(大阪市北区梅田1)8階で現在、ジオラマ作品や家電で昭和期を振り返る「あの頃の下町展」が開催されている。

「ダイニング風景再現(昭和50年代)」

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 「人情味にあふれていた下町空間」をテーマに初開催する同展。昭和元年~同64年の風俗や暮らしをジオラマ、家電製品、年表などで振り返る。店内催事計画担当の小田匠一郎さんは「前回の東京オリンピックを境に時代は変わり、下町風情が減った。新たなオリンピックと、当店の建て替え工事がオーバーラップして企画した」と意図を説明する。

 会場は歴代「グリコ看板」のパネル写真に始まり、「三種の神器」と呼ばれた当時のテレビ、洗濯機、冷蔵庫や、戦前戦後の服装、昭和元年から大阪万博開催の昭和45年までの出来事をまとめた年表などで構成する。

 目玉は、昭和期の懐かしい風景を題材にしたジオラマ13作品。NHKドラマ「梅ちゃん先生」のタイトルジオラマも手掛けたジオラマ作家・山本高樹さんが制作した。

 見せ物小屋の立つ縁日やヌード劇場など、人々の息遣いが聞こえそうなほど、当時の風景が細かく生き生きと表現されている。作品の舞台はほとんどが東京だが、大阪の新世界を描いた作品も出品されている。

 過去の展示だけでなく、イラストレーターのイシヤマアズサさんが大阪各地の下町商店街を漫画で描いたコーナーもある。小田さんは「失われたものを懐かしむだけでなく、現代の下町文化も紹介することで次の時代に良いものを残す一助になれれば」と話す。

 開催時間は10時~20時(最終日は18時まで)。入場料は、大人=500円、学生=300円、中学生以下無料。8月15日まで。

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