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エリア巡回「うめぐるバス」、運行開始から1カ月-滑り出し好調

ロゴマークを配したグリーンの車体の「うめぐるバス」

ロゴマークを配したグリーンの車体の「うめぐるバス」

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 グランフロント大阪の街開きに合わせて始まった交通サービス「UMEGLE(うめぐる)」が開始から1カ月を迎え、好調な滑り出しを見せている。

うめぐるバス停留所

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 「うめだ、ぐるっと、めぐる」をコンセプトに、エリア巡回バス「UMEGLE-BUS(うめぐるバス)」、レンタサイクル「UMEGLE-CHARI(うめぐるチャリ)」、周辺駐車場との連携による「UMEGLE-PARKING」の3つのサービスを実施するグランフロント大阪TMO。利用者数は公表していないが、「うめぐるバスはゴールデンウイーク中、定員オーバーで次のバスを待つ人も出たほど。予想以上に利用者は多く、感触としては好調」と同社の植松宏之さん。都心での巡回バス運行とあって地方行政も視察に訪れるなど注目を集めている。

 阪急バスが運行する「うめぐるバス」は、ロゴマークを配したグリーンのバスが巡回。停留所は、JR大阪駅「東」/地下鉄梅田駅、グランフロント大阪「東」、阪急梅田駅、茶屋町、済生会中津病院、グランフロント大阪「北」、グランフロン大阪「南」、JR大阪駅「西」、西梅田、JR北新地駅、梅田新道「北」、阪神梅田駅/地下鉄東梅田駅の12カ所で、1周約4キロ、約30分で周回する。運行時間は10時~21時で、10分間隔で運行。運賃は、大人=100円、小人=50円、1日乗車券=200円(小人100円)で、PiTaPa、ICOCAなどのICカードも利用できる。現在は、グランフロント大阪周辺とJR大阪駅、阪急梅田駅での乗降客が多いという。

 「うめぐるチャリ」は、グランフロント大阪内「うめきた広場」内にポートを設けるレンタサイクルで、自転車15台、電動アシスト自転車15台を用意。貸出時間は8時~20時で、返却は24時間可能。利用料金は、最初の1時間=200円、以降1時間ごとに100円加算。精算はPiTaPa、クレジットカードでの支払いのみ。「短時間での利用が多く、多い日は延べ50人ぐらいに利用していただいていて感触はいい」と話す。

 梅田エリア中心部への自動車流入抑制に向けて取り組む「うめぐるパーキング」は、大阪ステーションシティや大阪駅前ビル、梅田スカイビルなど周辺の駐車場の利用促進と、車を止めてバスに乗り継ぐ「パークアンドライド」の推進に向けた取り組み。「連携先の駐車場の利用者数はあまり変化がなく、まだ認知が低いと思われる」という。

 うめぐるバスでは現状、停留所に車を駐車する人がいたり時間帯により渋滞したりすることで、1周40分を超える場合があるという。3台用意したバスだけでは遅れが生じるため、ベージュと青の阪急バスの行き先表示部分に「UMEGLE」と表示した予備車を走らせるなどの措置を取っている。「秋ごろに予定する実証実験では、連携駐車場に駐車した人にうめぐるバスの無料券を渡すことを計画している」といい、レンタサイクルについてもポートを増設する実験を行い、都心での利便性向上に向けた課題解決に取り組む。

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