大阪市民の好きな果物、トップは「ミカン」-中央果実基金が発表

ミカンはさまざまな疾病を予防する可能性があるという

ミカンはさまざまな疾病を予防する可能性があるという

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 「毎日くだもの200グラム運動」を推進する中央果実生産出荷安定基金協会(東京都港区)は2月4日、ホテルグリーンプラザ大阪ANNEX(大阪市北区中崎西)で、最新の果物情報を報道関係者に発表するマスメディアフォーラムを開催した。

「くだものレシピコンテスト」関西地区最優秀作品の「マグロのミカンみそサラダ」

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 ミカンやリンゴなどの果物は、近年の研究により生活習慣病に対して高い予防効果があることがわかってきているが、日本ではあまり食べられていない。厚生労働省と農林水産省が2005年に決定した「食事バランスガイド」では、1日200グラム(ミカン2個程度)を取ることが勧められているが、2007年の国民健康・栄養調査では111.6グラムと少なく、200グラム~300グラム以上食べる欧米と比べ、先進国では最低水準だという。また果物は「太りやすい」「糖尿病に悪い」と誤解している回答が多く見られたという。

 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所カンキツ研究興津拠点健康機能性研究チームの最新研究成果では、ミカンに特徴的に含まれるβ―クリプトキサンチンの血中濃度とさまざまな病気との関連を分析。ミカンには喫煙者による肺がん、メタボリックシンドローム、骨粗しょう症、糖尿病などを予防する可能性が考えられるという。

 日本人と大阪市民の果物消費事情の発表では、いずれも好きな果物の1位は「ミカン」。家計購入数量1位はどちらも「バナナ」だが、購入金額は日本全体では「リンゴ」が1位、大阪市民の1位は「ミカン」になっている。各都道府県庁所在地と川崎市、北九州市の49都市で統計を取っているが、大阪市の合計購入数量は48位と消費が少ない結果となっている。原因については「果物の生産量が少ないのも要因では?」(日本園芸農業協同組合連合会の紀平所長)とも。

 当日は「第1回くだものレシピコンテスト」関西地区の受賞作品発表も行われた。「果物を使用していること、家庭で作れること、アイデアが斬新、見た目が良い」などの審査基準に基づき、中川順子さん(阪南市)の「マグロのミカンみそサラダ」が最優秀作品に選ばれた。中川さんは「和歌山に近いので新鮮なマグロが手に入る。酢みそのような感じで酢の代わりにリンゴやミカンを使った」と料理の特徴を話した。

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