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メビック扇町で「わたしのマチオモイ帖」-クリエーターが「自分の町」表現

会場の様子

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 メビック扇町(大阪市北区扇町2)で現在、クリエーターが自身の思い入れのある町を冊子や映像で紹介する展覧会「my home townわたしのマチオモイ帖 日本中がマチオモイの春!」が開催されている。

梅田周辺をテーマにしたマチオモイ帖

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 尾道市因島重井町出身で現在、大阪でコピーライターとして活躍する村上美香さんがふるさとに帰った際、「町おこしまではできないが、クリエーターとして何かできないか」と町に対する思いをつづった帳面「しげい帖」を制作したことがきっかけとなり始まった同展。村上さんの手元に、同会場で開催する「クリエーターが社会に対してできること」をテーマにした展覧会に出展しないかと依頼があり、「しげい帖」の話をしたところ、プロデューサーが「いろいろな町のクリエーターが自分の町の小冊子を作ったら面白いかも」と企画。34組が、それぞれの町に思いを込めた「マチオモイ帖」を制作し、2011年6月に展覧会が開かれた。

 同展は反響を呼び、作品を見たクリエーターが「私も作りたい」と手を挙げたため、昨年2月には、全国のクリエーターやクリエーティブ支援団体に声を掛け、東京・六本木で「my home town わたしのマチオモイ帖」展を開催。国内外のクリエーター324組が参加し、大阪へも巡回した。

 今回の開催では、「大阪からだけ呼び掛けると限界がある」と、各地域でクリエーターとの関係を築いている施設やキーパーソンに呼び掛け、13エリアで開催。近畿では同会場のほか、奈良、京都、神戸の4都市で開催している。

 同会場では、大阪と海外を舞台にした小冊子・映像計173点を展示。「天神橋帖」「南森町帖」「堂島帖」「中崎帖」など、梅田周辺を舞台にした作品も多く見られる。「今回は、国内は大阪だけなので見る人も縁のある地が多く、また知らない町の帳面も懐かしい感じがする」とメビック扇町の松井仁子さん。「バックグラウンドがなくても楽しめる」といい、「前回開催時は2日間通って全部読んだ人もいた」と話す。

 同会場では、「見た人が表現したくなるのでは」と、壁に描いた桜の木にメッセージを書いて貼り付けられるよう、桜の花びらの形をしたカードを用意する独自の企画も。「現在、出品者はプロのクリエーターに限定しているが、ゆくゆくはクリエーターじゃない人でも関われるようなものにしていけたら」と話す。

 開催時間は11時~21時(土曜・日曜・祝日は19時まで)。今月24日まで。

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