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中之島フェスティバルタワー、10月末完成へ-商業ゾーンは11月開業

3層吹き抜けのフェスティバルホールメーンホワイエ

3層吹き抜けのフェスティバルホールメーンホワイエ

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 朝日新聞社が建て替えを進めている「中之島フェスティバルタワー」(大阪市北区中之島2)の内覧会が9月13日に行われ、報道陣に内部が公開された。

1階正面の大階段

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 旧フェスティバルホールが入居していた新朝日ビルを建て替え、高さ200メートルの超高層ビルにホールを備える同タワー。ホール、商業施設、オフィス、カンファレンスルームで構成し、10月末に完成予定。商業施設「フェスティバルプラザ」は11月28日に開業、フェスティバルホールこけら落とし公演は来年4月10日の上演を予定する。

 地下1階~地上2階、12階~13階、37階で構成する「フェスティバルプラザ」には、関西初出店5店舗、大阪初出店3店舗を含む全32店が出店。総店舗面積は4400平方メートルで、中之島エリア最大の商業施設となる。最上階の37階には、フランス料理「ひらまつ」の新業態店「ラ・フェット ひらまつ」が12月3日に関西初出店。同フロアには、200人規模の会議や150人規模のパーティーにも対応するカンファレンスルーム「フェスティバルスイート」を併設。同店の料理でウエディングパーティーの利用もできる。

 2階には、ビジネスシーンや記念日などの利用を見込んだ5店舗が出店。大阪の西洋料理をリードしてきた「レストラン アラスカ」や、奈良の老舗「旅亭 十三屋」、「中国料理大湖 コントンポラン」、ビストロ&ビアホール「フェスティバール&ビアホール」などが並ぶ。個人や法人が利用できる保育所もオープン。1階には、ステーショナリーメーカー「デルフォニックス」の直営店や自転車のある暮らしを提案する「オーブ」、カンヌ映画祭の会場装飾をトータルディレクションするクリスチャン・トルチュさんのフラワーショップなど、ライフスタイルを提案する5店舗が出店する。

 地下1階には、野菜イタリアンで話題の「マーノエマーノ」のピッツェリア&バール、芦屋の「リストランテ・ラッフィナート」のバールジェラテリア、東京の下町の洋食屋として人気の「キッチンジロー」などバラエティー豊かな飲食店と、輸入食品専門店「ジュピター」、洋菓子「ポアール・テアトル」、書店「文教堂」などが出店する。同フロアは地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅、京阪中之島線「渡辺橋」駅と直結する。

 2階~7階は、2700席を設ける「フェスティバルホール」。こけら落とし公演にはイタリアの名門オペラハウス「フェニーチェ歌劇場」を招き、初年度は300公演を予定する。建て替えのために一度幕を閉じた「大阪国際フェスティバル」は、オープンとともに再開する。

 16階~36階のオフィスフロアは、カネカ大阪本社、テレビ朝日、凸版印刷、日本システム技術などが入居予定。現時点で約9割の入居が決まっている。13階にはテラス席を設けたスカイロビーがあり、オフィスフロアを支える大規模トラスも見える。

 同タワーは、国内最高水準の耐震性も実現。河川水を利用した冷暖房システムの採用により二酸化炭素排出量を大幅に削減し、関西地区の大規模オフィスビルでは初めてLED照明を全面採用するなど環境にも配慮した。

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