1日約90万人が乗降するJR大阪駅構内に12月14日、コインロッカーの場所や現在の空き状況を検索できるタッチスクリーンが設置された。同時にインターネットでもサービスを開始した。
設置場所は「中央コインロッカールーム」「御堂筋北出口」「御堂筋南出口」の3カ所。32インチの画面に触れて、利用者が自ら操作する。構内図からロッカーの場所を選ぶと、大きさ(小型、中型、大型)別に空き個数が表示される。
空き情報は3分置きに更新。ICカードが鍵代わりの「ICOCAロッカー」への切り替えが進み、情報集約が可能になった。大阪駅改札内外のロッカー20区画2131個のうち、ICOCA専用およびICOCA・現金併用ロッカー約1900個が検索対象となる。
これまでは駅係員がロッカー各所を巡回。確認した状況を口頭で案内していた。駅の案内所や改札には、ロッカーの空きに関して年間約2万件の問い合わせが寄せられていたという。ロッカーを探し回ったり、空きが出るまで待ったりする客も多かった。
ロッカー検索は、阪急電鉄の梅田駅やJR東日本の東京駅、新宿駅でも導入されている。JR西日本グループ管内では初めて。旅行会社が訪日旅行客にICOCAを配る場合もあり、英語表記にも対応している。
管理する関西ステーションサービスの取締役、奥谷博司さんは「年末年始はロッカーの利用が非常に多い。自宅でも駅でも空きをスムーズに探せるので便利さを感じてほしい」と話す。
端末は24時間利用可能(構内端末は最終~始発電車の間、利用不可)。