「うめだ文楽」「国立文楽劇場」とコラボレーションしたラッピングカーが2月21日、グランフロント大阪(大阪市北区大深町)北館1階の「メルセデス ミー大阪」(TEL 06-6359-5103)に展示された。
昨年の初展示では、鑑賞目的の来店も多かったという同ラッピングカー。2回目となる今回は、メルセデス・ベンツ(CLA 180 AMG Style)の車体に、オレンジと黄のグラデーションで「うめだ文楽2019」の上演演目「義経千本桜~道行初音旅~」「二人三番叟」の世界観を描いた。デザインを手掛けたのは、うめだ文楽初回からビジュアルアートワークを担当する池田壮平さん。
池田さんはデザインについて「車体フロント部分の中央に(「義経千本桜~道行初音旅~」に登場する文楽人形の)静御前、両サイドに佐藤忠信とキツネを描いているが、実は忠信はキツネが化けたもの。静御前の持つ鼓が、狐の親という設定で、それに寄り添いたいという気持ちを表した」と話し、「鼓から広がる音色を着物に見立てて、全体に広がっていくことをイメージした」と特徴を語った。
21日の除幕式には、文楽人形「静御前」と「佐藤忠信」が登場。車に乗り込み、窓から顔を出すなどのお茶目なポーズを披露した。人形遣いの吉田簑紫郎(みのしろう)さんは「上演前にこのラッピングカーを見て、気持ちを高めてもらえたら」とコメントした。
期間中、併設するカフェ「DOWNSTAIRS COFFEE」では、コラボラッピングカーと同様のデザインを施したオリジナルコースター付きのコラボドリンク「ホワイト抹茶ラテ」「桜ヨーグルトソーダ」(各550円)も販売する。
「うめだ文楽」の公演は3月29日~31日。コラボカーの展示は3月31日まで。