梅田経済新聞の2018年上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、「梅田『阪急三番街』北館に『ウメダ フードホール』 3月28日開業へ」だった。
阪急梅田駅の商業施設「阪急三番街」の北館地下2階に誕生した、空間演出やテナント構成にこだわった約1000席の大型フードコートが誕生したことを伝える記事が上半期に最も人々の注目を集めた。
ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り(カッコ内は掲載日)。
1. 梅田「阪急三番街」北館に「ウメダ フードホール」 3月28日開業へ(3/1)
2. 梅田の阪急ターミナルビルにキャンプ風ビアガーデン(5/1)
3. 梅田に棒状シュークリーム店「クロッカンシュー ザクザク」 関西初(3/23)
4. 梅田に大型滞留空間、飲食エリア「ウメダ フードホール」開業へ(3/27)
5. 梅田に「チキンラーメン屋台」 発売60周年を記念、期間限定で(3/7)
6. 大阪市内で「Uber Eats」サービス開始 スマホでレストランの料理を注文(4/25)
7. 梅田・うめきた広場で「男梅サワー」の屋台イベント 1杯100円で全7種類(5/22)
8. 大阪・曽根崎の廃虚ビル跡に商業ビル竣工 飲食・カラオケ店開業へ(3/5)
9. 大阪・天満に「北新地はらみ」 「肉好き」オーナーが手掛ける専門店(3/19)
10. 梅田・お初天神裏参道で3周年祭 スパークリングワイン飲み放題(3/14)
この春、梅田に「フードホール」という耳慣れない名称の食品フロアが2つオープンした。一つは、阪急三番街の「ウメダ フードホール」、もう一つはルクア大阪の地下2階の「ルクア フードホール」。
名前は同じでもコンセプトは大きく違う。「ウメダ」が居心地の良さやテナントにこだわったいわば「フードコートの進化版」なのに対し、「ルクア」は食品売り場の隣で食事ができる食物販の新たな形態に挑んだ。
3位のシュークリーム専門店「クロッカンシュー ザクザク」は、「ルクア」に関西初出店して話題を集めた。アーモンドクランチとクロッカンをまぶしたザクザク食感のシュー生地が人気で、現在も行列が絶えない。
6位「ウーバーイーツ」は、配車アプリを運営する米国企業、ウーバー提供のフードデリバリーサービス。注文者と店、配達パートナーをリアルタイムでマッチングさせ、公園やオフィスなど希望する場所に配達する。2016年東京23区に国内初導入、4月26日から大阪市内の一部地域でサービスを始めた。
5位には、うめきた広場に世界初の即席麺「チキンラーメン」を提供する期間限定の屋台が登場したことを報じる記事。発明者・安藤百福(ももふく)の研究小屋を表現したキッチンカーで全国11カ所を巡回し、最終目的地の大阪にたどり着いた。
同じ場所では、5月21日~25日にチューハイ「男梅サワー」の屋台イベントが開かれ、こちらの記事も7位に入った。「梅干しの魅力を引き出したしょっぱいうまさ」が特徴の男梅サワーの魅力発信に一役買った。
「フードホール」「ウーバーイーツ」といった新時代の食形態が話題を集める一方、おなじみの食品に光を当てた「屋台」が同時に注目を集めるという、「新旧」併せ呑む街・梅田の「梅田らしさ」が表れたランキングとなった。