
大阪の旧「堂島ホテル」(大阪市北区堂島浜2)が取り壊され、2020年に約300室の外資系ホテルが開業する。
2016年12月に施設の老朽化などを理由に閉館した同ホテル。建物は解体し、跡地約1607平方メートルに11階建て程度、延べ床面積約1万3800平方メートルのホテルを新築する。宿泊料2万~3万円台の宿泊主体型「アップスケール(高級価格帯)ホテル」になる予定。
再開発は、三菱UFJリースグループのMULリアルティインベストメント(東京都千代田区)と片山工業(大阪市中央区)、ウェルス・マネジメント子会社のリシェス・マネジメント(東京都港区)が手掛ける。ホテルの開発・運営にはリシェス社のノウハウを活用する。
訪日観光客の増加や2025年の国際博覧会(万博)誘致を背景に、徒歩圏内に大阪駅や北新地、中之島がある立地を生かし、外国人旅行者の取り込みを狙う。着工は2018年度になる見込み。
既存建物は、ウェルス社と米ゴールドマン・サックス・グループが2015年11月に取得し、今年6月に特別目的会社「合同会社アール・アンド・ケイ」へ転売された。
ウェルス社は、2015年8月にフランスのホテルチェーン大手、アコーホテルズの日本法人と業務委託契約を結び、ホテル運営事業へ進出。同チェーンはアップスケールブランド「プルマン」などを展開している。
旧堂島ホテルは1984年開業。客室数76室。西洋風の荘重(そうちょう)な外観、装飾で知られ、関西財界人らに親しまれた。