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JR大阪三越伊勢丹、5月4日開業へ-自主編集ゾーンを強化

あこがれ感を表現した店内装飾「マインドアーチ」は、形状でコミュニケーション、絆を表現

あこがれ感を表現した店内装飾「マインドアーチ」は、形状でコミュニケーション、絆を表現

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 ジェイアール西日本伊勢丹(京都市下京区)は2月22日、5月4日に開業する大阪ステーションシティ・ノースゲートビルディング内の百貨店「JR大阪三越伊勢丹」(大阪市北区梅田3)の概要を発表した。

1階フラワー&フレグランス売り場「フラチュール」

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 1997年にJR京都駅で開業して以来、2号店となる同店。「日本一の百貨店激戦区の梅田に出店するにあたり、グループの総力を結集し、初のダブルネームでの出店となった」(松井達政社長)。人生の節目にストーリーを提供する「マイストーリーストア」をコンセプトに掲げ、「コミュニケーション」をキーワードに45の自主編集ショップで提案する。初年度は売り上げ550億円、入店客数は約3,000万人を見込む。

 地下2階・地上10階で構成する同店は、売り場面積約5万平方メートル。地下2階食料品売り場の総菜、和洋菓子、和洋酒コーナーでは、7割にあたる49店が梅田エリアでは同店限定ブランド。フランスでM.O.F.を受賞したショコラティエの関西1号店「ジャン=ポール エヴァン」や、マカロンで有名な「ピエール・エルメ・パリ」、ドイツ伝統のバウムクーヘンが看板の「ホレンディッシェ カカオシュトゥーベ」、月餅を一口サイズにした伊勢丹限定ブランド「円果天」、全国の銘菓をセレクトした三越の編集コーナー「菓遊庵」など、関西初出店ブランドを多数そろえる。

 自主編集ゾーンでは、毎月テーマを設定し和洋酒とイートインメニューで提案する「PARTY TUNE」、日本酒と料理の相性を提案する「TASHINAMI」、ワイングラスの「リーデル」とコラボレーションした、グラスの違いによるワインの味わいの違いを体感できる有料テイスティングコーナー「Vin Collage」も設けた。

 開業後は地下1階からの入店が多くなるとし、同フロアには「カワイイ」をコンセプトにした「イセタンガール」が新宿店に次ぐ2号店として登場。フロア北側では、大学1年生から3年生をターゲットに話題のブランドを紹介、南側は大学4年生から社会人を対象におでかけ着やパーティーアイテムを提案し、「イセタンガールカフェ」も併設する。同フロアでは、婦人靴、バッグ、アクセサリーを集積する。

 JR大阪駅中央口と直結する1階は、婦人雑貨とフラワー&フレグランスのフロアとしてにぎわいを演出。アトリウム広場や駐車場と直結する2階は、国内外コスメ28ブランドと外面・内面の美を追求する「ナチュラルコスメ」18ブランドをそろえ、ブランドの垣根を越えて相談できる「ボーテコンシェルジュ」や、自由に試すことができる「セルフテイスティングコーナー」も設ける。バッグ、婦人靴を中心に「シーバイクロエ」「トリーバーチ」などインターナショナルブランドの雑貨を集めた「コンテンポラリーレザーグッズ」コーナーも。

 JR大阪駅連絡橋口と直結する3階・婦人服(コンテンポラリー)フロアでは、伊勢丹新宿店で人気の自主編集ショップ「Re-Style(リ・スタイル)」や、日本初となる「イーリーキシモト」のオンリーショップ、アートギャラリーを併設したクリエーターズコーナーなどを展開。4階婦人服(ベーシック・キャラクター)では、自分だけの洋服を作り上げたい層に向け、ボタン・リボン・レースなどのカスタマイズパーツを提案する売り場や婦人肌着、5階では婦人服(エレガンス)と、新宿店と連動した13号~19号を扱う「大きいサイズのクローバー」を展開する。

 6階の特選婦人服、宝飾・時計・メガネ、美術・呉服フロアは、三越と伊勢丹の融合的なフロア。「美術画廊」では本格的な展覧会、「アート開放区」では新進気鋭のアーティスト作品展を、それぞれ開く。日本の伝統的な「お稽古」のきっかけ作りとして、「茶道」「書道」の稽古道具の販売に加え、茶室を設け、「お稽古サロン『学美庵(まなびあん)』」で各種教室も開く。7階ベビー子ども服用品・玩具売り場にはマタニティー休憩所や沐浴(もくよく)体験教室なども。

 2フロアにわたり展開する「イセタンメンズ」は、8階はオンスタイルと洋品雑貨、9階はオフスタイルと大きいサイズの紳士服で構成。8階にはグルーミングサロンやシガーカフェも開設する。10階のレストラン街「イートパラダイス」では、芦屋の天ぷら専門店「芦屋 天がゆ」や、うどんすき「美々卯」、黒毛和牛1頭買いの「但馬屋」の新業態店、ドルチェとラザーニャ、カネロニを提供する「ポンテベッキオ」の新業態店など、関西の有名店14店舗をそろえ、隣接する「ルクア」のレストラン街と合わせると30店舗の規模になる。

 松井社長は「面積も5万平方メートルと梅田では一番小さく、固定客もいない。初年度はかなりハードになるのでは」としながら、「北ヤードが10年がかりで徐々に姿を現し、梅田地区の魅力がアップするので今後飛躍するのでは。既存の競合のミニチュアでは歯が立たないので、商品、こだわりを注入し、スタイル、シーン、カスタマイズ、憧れ、楽しさ、利便性を加えた店でポジショニングを確保する以外に成功はない」と話す。

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