梅田経済新聞、なんば経済新聞、京橋経済新聞で構成する「みんなの経済新聞ネットワーク 大阪」は9月19日と20日、「小・中学生1日記者体験~水都大阪2009を取材してみよう~」を開催した。同プログラムは市民企画プログラム「水辺の社会実験」の一つ。
19日は大阪市中央公会堂に8人の小・中学生が集合。始めに名刺、腕章などを手渡され、メディアの種類にはどういったものがあるか、取材はどのような手順で行うか、原稿はどのように書くのかなどのレクチャーを受けた。
今回は平松邦夫大阪市長のインタビュー体験で、市長のスケジュールに合わせて大ホールに移動。参加者が写真を撮る練習などをしているところへ「お手柔らかにお願いします」と平松市長が登場し、全員が名刺交換を行った。
インタビューは各自が考えてきた内容を順に質問するもの。「橋下知事が『川がきれいになったら泳ぐ』と発言していたが市長も泳ぎますか?」(辻颯斗さん・中学1年生)の問いに市長は「知事は泳ぐと思います。僕はまず泳ぎを習いに行きます」、さらに「市長は1日に何時間ぐらい働いているのですか?」(木村未瑠さん・小学6年生)の問いには、「市長になって一番びっくりしたことは休みがないこと。でもそれを苦にしていない」などとユーモアを交えつつも真剣に一問ずつ丁寧に回答した。
街づくりに関する質問も多く、「100年後、水都大阪としての大阪は今と比べどのように変化していると思いますか?」(竹綱椰々さん・中学1年生)の問いには、「もっと魚が泳いでいるでしょう。今以上に快適になっていると思います。そういう街を目指しています」と回答。道頓堀を渡って通学をする中学1年・山本貴恵さんの「遊歩道にホームレスやゴミが目立ち、道自体が暗くて通るのが怖い。その遊歩道に対して何か取り組みはされますか?」には、「安心して遊んだり散歩したりしていただけるようにします。実態調査をやります」と明言した。
最後に平松市長は「今日は素晴らしい質問をありがとう。安心して暮らせる世の中を作るのが大人の役目。力を合わせて素晴らしい街、大阪をつくっていく」と力強く話した。その後記者たちは部屋に戻り原稿を書き、撮影した写真から掲載するものを選ぶなどの作業を行った。
参加者たちは「最初は緊張したが、市長が楽しい感じで話してくれたから緊張がほぐれた」「テレビでしか見たことがなかったが優しい人」などと市長に対して好印象を持った様子を明かした。1日記者が書いた記事は後日、梅田経済新聞の特集記事として掲載する。