梅田スカイビル・空中庭園展望台(大阪市北区大淀中、TEL 06-6440-3855)が7月2日、開業20周年を迎えた。
大阪駅北側の4ヘクタール以上を超える敷地に、「大阪の新名所となる街づくり」をコンセプトに開発された「新梅田シティ」。敷地内には、中核施設となる2棟連結超高層ビル・梅田スカイビルを中心に、ウェスティンホテル大阪、人工の森「中自然の森」、日本の原風景を再現した「花野~新・里山~」などがある。同開発エリアは1987(昭和62)年に開発に着手し、1993年に完成。都心にありながら緑あふれる「都会のオアシス」として親しまれている。
「梅田スカイビル」の設計は、京都駅ビルなども手掛けた原広司さん。2棟の超高層ビルが最上部で連結する類いまれな構造で、連結部分を「空中庭園」と呼び、そこに展望台を開業した。完成当時は日本で唯一の360度完全屋上開放型の展望台として注目を集め、同ビルはイギリスの情報誌「The Times」で「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」にも選ばれた。
空中庭園展望台は1993年7月2日17時にオープン。翌年2月には累計入場者数が100万人となり、1997年には400万人を超えた。2008年の開業記念日には15周年を記念し、大規模なリニューアルを実施。2009年には3階にあった入場口を39階へ移動させ、39階までを無料ゾーンとした。現在は、カップルや外国人観光客のほか、大阪の風景やゲリラ豪雨の様子を撮影するカメラマンまで来場者は幅広い。今年7月2日までに累計1290万人が来場している。
20周年を迎えた空中庭園展望台の入場口では、20年前の開業時刻に合わせ、17時にセレモニーを開催。積水ハウス梅田オペレーションの鈴木貞二社長は「これからも癒やしとくつろぎを提供し、長く愛される施設作りを目指していきます」とあいさつ。セレモニーには、同時刻に来場した江口俊郎さん、郁子さん夫妻も参加し、鈴木社長とともにくす玉を割り、記念品が贈呈された。
福岡から旅行で来たという江口さんは「帰りの新幹線の時間までどこに行こうかと2人で地図を見てここに決めた。上ってきたらセレモニーがあると言われびっくりした」と言い、「時間があるのでゆっくり見たい」と楽しみにしていた。
同施設では開業20周年を記念し、入場券のデザインを一新。通し番号の入った8デザインをランダムに発行し、入場券は次回入場時の10%割引券、飲食街「滝見小路」のサービス券としても利用できる。1番の印刷された入場券は江口さんに進呈された。
営業時間は10時~22時30分。入場料は、大人=700円、中高生=500円、小学生=300円、3歳以上=100円。