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京阪なにわ橋駅で「鉄道芸術祭」-駅舎写真や記録映像など貴重な資料も

壁面には、1913年発行の「京阪電車御案内」と1926年発行の「比叡山」を拡大展示する

壁面には、1913年発行の「京阪電車御案内」と1926年発行の「比叡山」を拡大展示する

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 京阪電車なにわ橋駅地下1階コンコース「アートエリアB1」(大阪市北区中之島1、TEL 06-6226-4006)で現在、京阪電車開業100周年にちなんで多彩なプログラムを展開する「鉄道芸術祭vol.0」が開催されている。

タペストリーには駅舎の写真を印刷し展示

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 2008年の中之島線開業時に開設した同施設。約440平方メートルのスペースを使い、大阪大学、NPO法人ダンスボックス、京阪電気鉄道が協同で、「アート」「知」などのテーマでさまざまなプログラムを展開している。

 これまで実施している「鉄道カフェ」は、「ミュージックカフェ」「マンガカフェ」「哲学カフェ」などと並ぶ一つのプログラムでしかなかったが、以前から「京阪に限らず鉄道を軸とし、アート、文学、映像などの要素を取り入れた『鉄道芸術祭』をしようと温めてきた」(京阪電気鉄道鉄道企画部担当者)といい、開業100周年にちなみ「鉄道芸術祭」のキックオフイベントとして京阪電車をテーマにした「vol.0」を開催した。

 会場壁面には、1913(大正2)年に作られた案内パンフレット「京阪電車御案内」を拡大展示。鳥観図絵師・吉田初三郎氏が初の鉄道図絵として描き、その後、日本中の都市や鉄道沿線の鳥観図を描くようになった出世作。パンフレットは好評で、増刷した際には無くなった駅や新駅が手書きで加えられた跡が見られる。ほかに1915(大正4)年作成の「京津電車御案内」、1926(昭和元)年作成の「比叡山」も展示。

 会場奥の壁面には、片野正巳さんが描いた京阪電車社車両の細密イラストを展示。100周年記念で出版した「細密イラストで見る 京阪電車 車両の100年」(2,000円)に掲載したイラストを再構成し展示する。ほぼすべての車両を仕上げるまで約1年かかったといい、同社担当者とやりとりしながら細部まで忠実に再現した。

 会場中央のタペストリーには、昭和10~40年代までの駅舎の写真を印刷。廃駅になったものから現存する駅まで85駅、95枚の貴重な写真を展示する。「写真を見て、その人その人の記憶がよみがえり、当時の話に花が咲いている光景がよく見られる」といい、「路面を走っていた当時の記憶をお持ちの方も多い」という。

 会場内には映像ブースも設置し、日替わりで11本の映像を上映。淀屋橋地下延長工事や鴨東線建設の記録映像、運転台から撮影した三条-淀屋橋間の風景、1957(昭和32)年~現在の京阪電車テレビCMなどを上映する。「記録用のものなので開かれた空間で一般の人が見られるのは貴重。休みの日には社員も見に来ている」とも。

 11月21日には、「鉄道カフェスペシャル 中川家と語る京阪電車の魅力」を開催。毎月参加者がセットしたNゲージを囲み、鉄道に関する情報交換を繰り広げる「鉄道カフェ」のスペシャル版として、沿線出身の中川家を迎え漫才や同社関係者を交えたフリートークを行う。定員150人。前売りチケット1,000円。

 同14日には、貸し切り電車で中之島-三条間を走行しながら行う「移動型パフォーマンス列車 サーカストレイン」を実施。総合アートディレクターにウォーリー木下さんを迎え、走行中の列車内でダンスや音楽の生演奏、演劇、人形劇などのパフォーマンスを行う。「普段劇場に来られない方にも触れ合ってもらいたい」と参加を呼びかける。先着180人。一般=2,000円、小学生以下=500円。11日には同施設で公開リハーサルも予定。各種イベントへの参加方法はホームページで確認できる。

 開場時間は12時~19時。月曜休館。入場無料。12月25日まで。

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