レストラン「ひらまつ」が関西初出店-2013年春、中之島フェスティバルタワーに

会見に出席した「ひらまつ」の平松宏之さん

会見に出席した「ひらまつ」の平松宏之さん

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 フランス料理店などを展開する「ひらまつ」(東京都渋谷区)が5月6日、クラブ関西(大阪市北区)で記者発表を行い、2013年春にグランドオープン予定の「中之島フェスティバルタワー」(中之島)にレストラン「ラ・フェット」を出店すると発表した。関西エリアでは初の出店となり、同店を旗艦店と位置付け今後関西エリアへの出店を加速していくという。

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 同店は、朝日新聞社、朝日ビルディングが建設中の「中之島フェスティバルタワー」最上階の37階に出店予定。店舗面積は837平方メートル。正統派フランス料理を提供するメーンダイニング約100席、イタリア料理を提供するサブダイニング約120席、バーラウンジ20席、個室3室(30席)で構成し、同社5大ブランドの料理を集結させる。

 メーンダイニングでは、平松宏之さん、ポール・ボキューズさん、マルク・エーベルランさん、ジャック&ローラン・プルセルさんの5人のシェフの料理を提供し、サブダイニングでは、「ASO(アソ)」のイタリア料理を提供する。設計はグラマラスの森田恭通さんが手掛ける予定。ウエディングにも対応する。

 会見で平松宏之さんは「店名の『ラ・フェット』は日本語で『お祭り』の意。フランス料理でお祭りしようよ、楽しくテーブルを囲もうよ、そんな店作りをしたい」と店名への思いを話し、「大阪の人たちが本当に家族で集まってくれるレストランを作るにはどうしたらいいか、開業まで3年かけて考える」と意気込みをみせる。関西への初出店については、「ずっと出店したかったが大阪の地で失敗は許されない。大きな仕掛けが必要」と機会をうかがっていたという。

 料理長には、現在パリ店のシェフを務める伊藤良明さんが就任を予定。「開業する時には36歳になっていて、一番元気で発想が豊かな時。開業までに彼らの料理を全部習得する。そのために3年という準備が必要」と話す。

 会見には平松さんと親交の深い辻調理師専門学校の辻芳樹校長も出席。「フランスと大阪にはゆかりがある。現在のフランス料理を日本に紹介し、日本で栄えさせたのは同校創設者の辻静雄さんであることを大阪の人に改めて知ってもらいたい」(平松さん)と紹介。辻さんは「新しいフェスティバルホールのビルに、パリから平松さんが名だたるシェフを連れてきて開店する。感慨深い。飲食業界の活性化につながると思う」と期待を寄せた。

 価格帯については、「老若男女、みんなが使えるレストランにしたいので幅を持たせたい」とし、メーンダイニングのフランス料理はランチ=4,200円~、ディナー=8,400円~、サブダイニングのイタリア料理はランチ=2,500円~、ディナー=4,800円~を予定し、年間売り上げは12億円を見込む。投資額は6億円。

 「中之島フェスティバルタワー」は2012年10月末完成予定。その後、フェスティバルホールの音の調整を半年かけて行い、2013年春の開業を予定。西地区は2018年に竣工予定でツインタワーとなる。

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