メルセデス・ベンツ日本(東京都港区)は10月6日、今年発売した新型Eクラスに新開発エンジンを搭載した「E 250 CGI ブルーエフィシェンシー」「同アバンギャルド」「同クーペ」を発売し、ザ・リッツ・カールトン大阪(大阪市北区梅田)でプレス発表を行った。
3モデルはエコカー補助金対象車になる予定で、「アバンギャルド」は輸入ガソリン車初のエコカー減税対象車にもなる予定。「アバンギャルド」は新車購入補助金とエコカー減税を合わせ、最大約45万円になるとしている。車両本体価格は、「E 250 CGI ブルーエフィシェンシー」=634万円、「同アバンギャルド」=698万円、「同クーペ」=668万円。
同車種(セダン/クーペ)には新開発の1.8リッター直列4気筒ガソリン直噴ターボエンジンを搭載。燃費性能を向上させ、最大27%の燃料消費量低減を図ったという。また、同社の最新環境対応技術の採用で、ガソリン吐出量をきめ細かく制御する燃料ポンプやアシスト状況に応じてポンプの駆動を制御しエンジン負荷を低減するECOパワーステアリングポンプ、空気抵抗を低減するドアミラー形状やラジエーターブラインドなどにより、燃費の向上とCO2排出量低減を図る。
発表会に出席したハンス・テンペル社長は「(売り上げの)年間20%が近畿地方で、大阪だけでも8%。近畿地方は重要なマーケット」とし、「(9月に発売した)『Sクラス ハイブリッド ロング』の販売最初の4週間は、受注の半分がハイブリッドだった。欧州は20%で欧州より高い」と日本は環境技術に対する関心が高いと話した。
「ハイブリッドに関しては驚くほど受注が好調。新車に関しても驚くことができればいい」と話し、対抗車については「特にこの車種というものはない」としながらも、「国産高級車でこれだけメリットが得られる車はないのでは」と、「国産車からの乗り換えを狙っている。輸入車を敬遠していた層にも間口を広げたい」と意欲を示した。