阪神梅田本店、屋上遊園地を閉園へ-50年の歴史に幕

現在の屋上遊園地

現在の屋上遊園地

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 阪神梅田本店(大阪市北区梅田1、TEL 06-6345-1201)の屋上遊園地が2月28日、閉園を迎える。

バッテリーカー

 1958(昭和33)年、増床した同ビルでは当時屋上だった9階部分に屋上遊園地をオープン。モノレールや観覧車を備えた遊園地で、ピーク時には1日1000人がモノレールに乗車するほど多くの人でにぎわっていたという。1963(昭和38)年には現在の11階建てのビルになり、新しい屋上に遊園地を開園した。9階は現在、しだれ桜などを植えた屋上庭園になっている。

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 当初は木馬がメーンの遊園地だったというが、時代とともに遊具も大型化。現在は中央にバッテリーカー10台が遊べるスペースがあり、両側に乗り物やゲームコーナーがある。バッテリーカーは1回100円(2人乗りは200円)、ゲームは10円で遊べるものもある。「本来は夏場だけだったが、秋に残った金魚を捨てるのがかわいそう」と冬でも金魚すくい(1ゲーム100円)が楽しめる。同フロアは遊園地としてだけでなく、3月半ば以降の気候がいい時季には昼食をとる人も多く、夏場は約650席のビアガーデンを営業し、阪神戦の中継を楽しむタイガースファンが集まっていた。

 昨今では、少子化や子どもの遊びの多様化による来園者の減少、百貨店の建て替えなどにより全国の屋上遊園地は次々と閉鎖。同園はわずかに残る貴重な屋上遊園地だったが昨年3月、同ビルと南側の新阪急ビルを一体化して建て替える計画を発表。準備に入るため、屋上遊園地の閉鎖も決まった。

 寒い時季は「日曜でも来園者は100組程度」と少ないが、その分、来園者とコミュニケーションがとれるため固定ファンも多いという。遊具やゲームは古く懐かしいものばかりのため、レトロ感を楽しみに訪れる大人も少なくない。

 同園に約30年勤める村上洋人さんは「安心・安全をモットーに家族全員が楽しめる遊園地としてやってきた。よく言えばいつ来てもある安心感、悪く言えば変化がない遊園地」と言い、「閉園は寂しいけど十分やった感じ。最後まで今まで通り営業していきたい」と話す。

 営業時間は10時~17時30分。

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