梅田イーマでプリンティングアート・エキシビション-端材や古着を利用

「E~ma」1階多目的ギャラリースペース ディーバで開催中の、プリンティングアート エキシビション「THE AESTHETICS OF SAVING-無駄にしない美学-」

「E~ma」1階多目的ギャラリースペース ディーバで開催中の、プリンティングアート エキシビション「THE AESTHETICS OF SAVING-無駄にしない美学-」

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 梅田の商業施設「E~ma(イーマ)」(大阪市北区梅田1、TEL 06-4796-6377)で4月24日より、プリンティングアーティスト、スチュワート・ラッセルさんによるプリンティングアート エキシビション「THE AESTHETICS OF SAVING-無駄にしない美学-」が開催されている。会場は、1階多目的ギャラリースペース ディーバ。

来阪したスチュワート・ラッセルさん

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 スチュワートさんはスコットランド出身で、2000年よりオーストラリア・メルボルンに拠点を移し、デザインとアートのスタジオ「SPACE CRAFT」を開設。アート、インテリア、ファッション分野でハンドプリンティングによる創作活動を行っている。

 1930年代に大不況下だったオーストラリアのあるコミュニティーで、女性たちが手元にある古着や布地を縫い合わせてキルトブランケットを作り仲間の新婚カップルへのプレゼントにした。そのことがその町に根付き新たな収入源になったことや、財産として代々受け継がれていくようになったという、以前友人から聞いた話を思い出し、スタジオにあった端材を用いて今回のアートワークが生まれたという。

 作品は、キューブ状のいすを制作した時に切り落とされた板をつなぎ合わせたものや、1930年代当時の古着をリメークするのではなく上からプリントを施したもの、プリント実験を行う作業台の上にある布にプリントの試し刷りや布からはみ出したパターンが重なり合って偶然できたものをきっかけに生まれた「Backing cloth」など。作品は途中までメルボルンで日本人と制作し、最終仕上げを大阪にいる同プロジェクトメンバーと一緒に行った。

 スチュワートさんは「現在も不況で、キルトブランケットのストーリーが生まれた1930年代と近い。日本の人にもこのストーリーを知ってもらって共有したい」といい、「今回のプロジェクトで、姉妹都市である大阪とメルボルンで国、時代を超えたコミュニティーを築いていけることが一つのテーマになった。たくさんの人に見ていただき、コミュニケーションが広がれば」と話す。

 期間中、同館地下1階「cafe&books bibliotheque」と地下2階「bookmark bibliotheque」では、カンバッジ(420円)、ファブリックポスター(500円)、バッグ(1,470円)などのスチュワートさんオリジナルグッズを販売。「cafe&books bibliotheque」店内に飾る作品(10万円~)も販売する。同店ではオーストラリアフード&ワインフェアも同時開催。

 開催時間は11時~21時。5月17日まで。

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