洋食店「レストラン イレブン」(大阪市福島区鷲洲2)が大阪・福島の聖天通商店街に移転オープンして1カ月がたった。
1981(昭和56)年、JR福島駅前の「関西将棋会館」1階にオープンした同店。対局終わりの棋士や将棋ファン、周辺オフィスで働く人など常連客でにぎわっていたが、関西将棋会館の高槻移転に伴い、昨年11月28日、同館での営業を終了。12月8日、関西将棋会館から徒歩10分の距離にある店長・川口侑太さんの叔母夫婦が営んでいた洋食店の跡地に移転オープンした。
店舗面積は約25坪。ブルーやオレンジなど色とりどりのステンドグラスや茶色のレザーソファなど移転前の店舗で使っていた内装や家具は、新店舗でも引き続き使用する。席数はカウンター=7席、テーブル=12席。
メニューは20種類以上。藤井聡太八冠の「勝負めし」として注目を集めたエビやマッシュルームなどが入った「バターライス」(900円)や、豚ロースの天ぷらにマイルドな酸味と甘みが特徴のオリジナルソースをかけた「珍豚美人(ちんとんしゃん)」(1,200円)、半日かけて煮込む「ビーフシチュー」(2,500円)、セサミソースとデミグラスソースの2種類の「ポークステーキ」(150グラム、1,450円~)などをそろえる。ご飯とみそ汁が付くセット(300円)やパンかご飯のどちらかとカップスープが付くセット(400円)も用意する。
川口さんは「棋士らから移転を悲しむ声が寄せられ、藤井聡太八冠や谷川浩司十七世名人など14人の名人からは『ありがとう イレブン』というメッセージ入りの寄せ書きをもらった。移転後は、周辺に住むファミリーの利用が増えた。ランチ、ディナー共に同じメニューを提供しているので、好きなタイミングで訪れてもらえれば」と話す。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時~22時30分。水曜はランチのみ。木曜定休。