北欧フィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」が3月18日、梅田エリアを含む大阪市内の一部地域でサービスを開始する。
「Wolt」は2014年、フィンランド・ヘルシンキで創業。現在、23カ国140都市以上でフードデリバリーサービスを展開し、1000万人以上がユーザー登録する。日本国内では昨年3月に広島で提供を開始し、札幌や東京、福岡など10都市にエリアを拡大する。今月は、関西初進出となる大阪市のほか、函館市、川崎市、倉敷市など7都市で新たにサービスを展開する。今年中に国内50都市以上を目指すという。
Woltの副社長マリアンヌ・ヴィックラさんによると、創業地のフィンランドは、低い人口密度や悪天候からフードデリバリーサービスにとって厳しい環境だが、独自のアルゴリズムによる配達効率性を実現し、平均30分程度で配達を行っているという。配達員は交通安全ルール順守などを含む適正テストに合格した人のみで構成し、水色のブランドカラーの制服やバッグを身に着けて配達する。
フードは、北欧デザインのオリジナル紙袋で提供するほか、店が購入者へメッセージをつづるカードも用意するなど「温かみのあるおもてなし」を重視する。利用者や飲食店、配達員が、トラブル対応や遅延連絡などをカスタマーサポートにチャットで問い合わせると、30秒以内にスタッフが対応するサービスも用意する。
開始時の提携店は300店以上。おでん店「花くじら」やアメリカ料理店「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」、フランス料理店「俺のフレンチ」、海鮮居酒屋「てつたろう」、肉料理「ピットマスターバモス」、ラーメン店「福島壱麺」、カフェ「THE CITY BAKERY」など幅広いジャンルをそろえる。
配達エリアは、大阪市北区、中央区、福島区、西区、浪速区、天王寺区などの一部。配達料は、店からの距離1.5キロ以内は99円、2.5キロ以内が199円、4キロ以内が299円。運営する「Wolt Japan」(渋谷区)の新宅暁さんは「『温かみのあるおもてなし』をコンセプトにした質の高いサービスを体験してほしい。目利きである大阪の方にも満足いただけるはず」と利用を呼び掛ける。
営業時間は9時~23時(金曜、土曜は24時まで)。