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天神橋三丁目商店街に3000本のしだれ梅装飾 「商店街に明るさ取り戻そう」と企画

しだれ梅を手にする天神橋三丁目商店街振興会組合メンバー

しだれ梅を手にする天神橋三丁目商店街振興会組合メンバー

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 天神橋三丁目商店街(大阪市北区天神橋3)のアーケードに現在、しだれ梅の装飾が施されている。主催は天神橋三丁目商店街振興組合(同)。

約450メートルに3000本以上のしだれ梅

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 梅の名所として知られる大阪天満宮(天神橋2)の門前町に位置する同商店街。境内の梅の花が見頃を迎えた2月18日、南北約450メートルのアーケードに「昭和の商店街を彩った飾り花」をイメージした、しだれ梅の造花3000本以上を飾り付けた。梅は大阪・松屋町の職人による手作りで、約2メートルの枝に赤やピンクの花をあしらった。

 昨年は、7月の「天神祭り」をはじめ、400人以上の踊り子が参加する8月の「天神天満阿波おどり」、2000(平成12)年から毎年10月に開催する「天満音楽祭」など恒例イベントが相次いで中止となった。しだれ梅の装飾は、「商店街を通行する人が明るい気持ちになってほしい」と、創業157年の和菓子店「薫々堂」店主で同組合副理事長の林喜久さんが企画した。文具店「文丘堂」2代目社長で同組合理事長の築部健二さんは「昭和のころに桜の花を飾った記憶があるが、梅は初めて」と話す。

 同組合によると、商店街の人通りは現在、コロナ禍前に比べ6~7割に減り、外国人旅行者の姿もなくなり売り上げが半分になった店もあるという。同商店街では「近隣に増えたマンションに住む子どもに、商店街に慣れ親しんでほしい」と昨年11月、GoTo商店街を利用して「秋祭り」を開催するなど、工夫をしながら商店街に「明るさ」を取り戻そうと取り組んでいる。

 築部理事長は「2019年12月、外国人に楽しんでもらおうと『天三ワールドみこし』を作った。大阪天満宮に奉納してからまだ1回しか担いでおらず、現在キッズプラザ(扇町2)に展示している。早く担げる世の中になってほしい」と話す。

 しだれ梅装飾は3月中旬までを予定する。

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