梅田ブルク7(大阪市北区梅田1)、シネ・リーブル梅田(大淀中1)、ABCホール(福島区福島1)の3会場で3月5日~14日、「第16回大阪アジアン映画祭」が開催される。
2005(平成17)年に「韓国エンタテインメント映画祭」として始まり、今年で16回目となる同イベント。2009(平成21)年からは、映画評論家の暉峻(てるおか)創三さんをプログラミング・ディレクターに招き開催している。「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマに、世界初上映を含む23の国と地域の63作を上映する。例年、会期中約1万人を動員している。
今年は初の試みとして、開催に先駆け28日より過去の同企画で上映した7作品と本年度選定作品の中から台湾クラシック映画2作品をオンライン配信する(3月20日まで)。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、トークショーやサイン会などは行わない。
アジア映画最新作のコンペティション部門をはじめ、新進気鋭の監督作品のインディ・フォーラム部門、昨年に新設された特別注視部門など、3月14日にABCホールで各受賞作品を発表する。劇場上映のオープニング作品は「香港映画界の巨匠」と呼ばれるアン・ホイ監督を密着したドキュメンタリー「映画をつづける」、クロージング作品は石井裕也さんが監督・脚本を務めた池松壮亮さん主演の映画「アジアの天使」を上映する。
同イベント広報担当者の音居あやさんは「上映される新作群から、この一年間アジアの映画人たちがくじけることなく人々と生きる喜びを分かち合うため、創作活動を続けてきた様が確認できるはず。劇場でもオンラインでも、映画祭を楽しんでいただきたい」と呼び掛ける。
観覧料は、劇場上映=1,300円(22歳以下は当日券500円)、オンライン配信=短編・500円、長編・1,000円、台湾クラシック2作品・1,300円。