芸術文化活動を通じて大阪文化の発展に貢献した人材を対象に、大阪市が贈る「咲くやこの花賞」の令和2年度受賞者が2月18日、決定し、大阪市中央公会堂(大阪市北区中之島1)で賞贈呈式が開かれた。
同賞は俳優・藤山寛美さんの寄付基金を活用し1983(昭和58)年に創設された。「将来の大阪文化を担う若手を育てる賞」と位置付け、毎年「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5部門について、おおむね40歳以下の人材を表彰している。過去37回で185組が選ばれている。
本年度の受賞者は、美術部門=小嶋晶さん(現代美術)、音楽部門=高木日向子さん(作曲)、演劇・舞踊部門=笠井友仁さん(演出)、大衆芸能部門=ミルクボーイの駒場孝さん・内海崇さん(漫才)、文芸その他部門=寺地はるなさん(小説)。
贈呈式では、大阪市の松井一郎市長が「芸術文化の力で大阪を元気づけたいと思い、咲くやこの花賞を中断することなく本日贈呈式を開催することにした。この中之島エリアでは昨年開館した『こども本の森 中之島』に続き、来年早春の開館を目指し『大阪中之島美術館』の整備も進んでおり、世界第一級の芸術文化の拠点形成に向けて取り組んでいる」とあいさつし、各受賞者に賞状とトロフィーを手渡した。
続けて、フリーアナウンサー・羽川英樹さんが司会を務め、各受賞者へのインタビューや映像、ショートライブを交えて日頃の活動を紹介した。ミルクボーイの2人は結成のいきさつやM-1グランプリ優勝について話した後、観客を前に漫才を披露し会場を盛り上げた。