大阪市などが中之島に計画する「未来医療国際拠点」(大阪市北区中之島4)の開発事業者が日本生命保険を代表とする3社グループに決定した。2023年12月の完工を予定している。
「中之島4丁目未来医療国際拠点整備・運営事業」として開発するもので、再生医療をベースにゲノム医療や人工知能(AI)、IoTなどを活用する「未来医療」の産業化と、その提供による国際貢献を目指す。研究開発支援や、各機関との交流促進、起業家育成などを進めるという。
計画地は、中之島女子商業学校・大阪大学跡で、現況はさら地。敷地面積は8600平方メートル。大阪市立科学館、国立国際美術館の北側に位置する。
日本生命保険は、京阪ホールディングス、関電不動産開発と組んで「未来医療R&Dセンター」「未来医療MEDセンター」「中之島国際フォーラム」の3施設を整備する。全体規模は、鉄骨造り17階建て、延べ床面積5万8000平方メートル、駐車場146台分を想定している。
R&Dセンターは、サロンや治験関連施設などの低層部(3階~6階)と、関連企業や研究機関などの「リエゾンオフィス」(7階~16階)で構成。
MEDセンターは、高度健診センター(3階)、再生医療関連のクリニック群(4階)、病院(5階~11階)で構成する。病院は病床数170床程度、延べ1万2000平方メートルで、臨床治験機能を備えるほか、急性期、回復期、地域包括ケアにも対応するという。
中之島国際フォーラムは、交流促進施設(1200平方メートル)とカンファレンスセンター(1700平方メートル)で構成する。
東側隣接地では、2021年に新美術館「大阪中之島美術館」が開館予定となっている。