阪神電気鉄道と阪急電鉄は5月27日、阪神梅田本店と一体化した新たなビル「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」(大阪市北区梅田1)の2期部分について、6月1日に着工すると発表した。
市道の上空を活用し、大阪神ビルディング(1963年完工)と新阪急ビル(1962年完工)を建て替える同計画。1期では2018(平成30)年6月1日に阪神梅田本店が部分開業した。2期では大阪神ビルディング跡西側部分に高層ビルを建てる。
ビル全体の敷地面積は約1万2200平方メートル。全体規模は、高さ約190メートル、鉄骨造り地下3階地上38階建て、延べ床面積26万平方メートル(1期・2期の合計)。
11階~38階には、1フロア当たり貸室面積が西日本最大規模(約3500平方メートル)のオフィスゾーンを設ける。ビルで働く人専用フロア「WELLCO(ウェルコ)」(12階)ではカフェ、ラウンジ&ワークスペース、ウェルネスの各サービスを提供。
カフェでは栄養士監修の定食や、スムージー、デトックスドリンクなどを販売する。1人用のカウンター席や、ボックス席など多様な座席があり、弁当なども持ち込める。ラウンジは、ミーティングや個人ワークのほか、仕事に没頭できる集中ブースを利用可能。眺望を楽しみながらエクササイズができるフィットネスジムも備える。
11階のカンファレンスゾーンには、多目的ホール「梅田サウスホール」を設ける。ガラス張りの開放的で明るいホワイエ(641平方メートル)を挟み、天井高7メートルの大ホール(882平方メートル、660~900席)、天井高4.7メートルの小ホール(180平方メートル、90~132席)で構成。セミナーや商談会、展示会、パーティなどさまざまな用途での利用を見込む。
2021年秋には百貨店ゾーンの全面開業を予定。オフィス、カンファレンスゾーンの完成をもって、2022年春に全体開業する。